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米政府・議会 ‘再協議’ 一貫…韓国拒否 難しいもよう

原文入力:2009-03-11午前09:09:01
韓-米 FTA 再協議 固まるか
“受け入れられない” 強い表現…圧迫強化
オバマ・クリントン 引き続き 実務総括 カークも公言
米議会 1次的関心は ‘自動車・牛肉’

イ・ヨンイン記者,リュ・ジェフン記者

←ローン カーク米国貿易代表部代表指名者が9日、上院金融委員会の承認聴聞会に参加しようと議会聴聞会場に入っている。 ワシントン/ロイター連合

韓-米自由貿易協定(FTA)と関連したローン カーク米国貿易代表部(USTR)代表指名者の発言は今後の米国通商政策を総括する内定者の口から出た発言だという点から現実性と重量感が以前とは違うと言える。特に「受け入れられない」(unacceptable)は強い表現を使って米国がどんな形態ででも再協議攻勢を強化すると予告している。

オバマ行政府のこうした攻撃的貿易政策は昨年大統領選挙過程からすでに予想されていた。バラク・オバマ大統領は大統領選挙過程で現状の韓-米FTAには反対すると何回も明らかにしており、ヒラリー・クリントン国務長官も同様の趣旨の発言をした経緯がある。去る3日、議会に提出した貿易代表部の‘2009年貿易政策議題’報告書も「自由貿易協定の新しい基準(benchmarks)をたてていく」と明らかにし、韓-米FTAのようにすでに交渉が妥結した協定も全面再検討すると明確にした。

カーク指名者はこの日の承認聴聞会で韓-米FTAと関連した新しい基準を決めはしなかったと話した。再協議を強く圧迫するものの、程度は適切に調整する姿勢だ。しかしオバマ大統領が大統領選候補時期、韓-米FTAの自動車関連条項らに特別に言及した点やカーク代表の聴聞会過程での発言を総合すれば、米国の一次的な関心は自動車及び牛肉をはじめとする農産物にあると察することができる。

例えばマックス ポコス上院財務委委員長はこの日「韓国は必ず月齢に関係なく米国産牛肉を受け入れる方案を探さなければならない」としながら、カーク代表指名者に迂回的に牛肉再協議を要求した。デビーステボナウ民主党上院議員も「自動車以外の製造用品などに対する非関税障壁がこの協定を通じて変わらなかった」と質疑を通して指摘した。議会の権限が強大な状況で、カーク代表がこうした世論を無視することは容易ではない。

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米国行政府と議会とが一貫して再協議方針を明らかにしており、米国経済状況や政治情勢も再協議をする外はない側に流れているため、わが政府がひたすら‘再協議不可’を固守することは容易ではなく見える。これに伴い今からでも再協議に備えた戦略をたてなければならないという声も出てきている。自動車交易条件に対する再協議が米国側にのみ有利なのではない。外交通商部関係者は「米国の要求は米国市場での韓国車に対する関税撤廃水準を、米国車の韓国市場占有率増加に合わせようということだが、これは協定の基本趣旨に背反する明白な管理貿易」として「論理と名分では私たちが先んじる」と話した。だが両者間通商交渉では‘力の論理’がさらに強く作用する現実を考慮すれば、あらかじめ緻密な対応戦略を立てておかなければ押されるほかはない。

現在米国で議論されている新通商法案とこれにともなう新しい通商戦略も積極的に活用する必要がある。昨年80人余りの上下院議員らが発議した‘2008年通商法’は韓国としては韓-米FTAの‘毒素条項’を除去できる名分になったりもする。例えばこの法案は両者間通商協定に投資家-国家訴訟制(ISD)適用を排除している。その上、オバマ政府は公共医療保険体系を強化し値段が安い複製医薬品の生産を奨励する可能性が高い。これは複製医薬品使用を強く抑制している韓-米FTAと衝突することなので、わが方の要求を再び反映させる余地がある。イ・ヨンイン記者,ワシントン/リュ・ジェフン特派員yyi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/343446.html 訳J.S