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植物も微生物と「ソーシャルネットワーキング」

原文入力:2011-01-26午後08:06:28(882字)
唐辛子の葉、害虫攻撃に「SOS信号」
生命工学研リュ・チュンミン チームが解明

イ・グンヨン先任記者

植物が害虫の攻撃を受けると、根元周辺の有用な微生物に信号を送り、近くへ引き込んで自身の免疫力を高める現象を、国内研究チームが初めて明らかにした。

韓国生命工学研究院のリュ・チュンミン(40)責任研究員研究チームは26日、唐辛子の葉の汁を吸い込む害虫のコナジラミが唐辛子を攻撃すると、根元部分に有用な微生物などが集まり、植物の免疫力を増進させるという事実を究明したことを明らかにした。植物が細菌や昆虫に攻撃を受けると臭い(揮発性物質)を漂わせ、他の植物に警告をあたえる現象は、すでに1960年代から知られていた。 しかし植物が微生物と「対話」を通じて、自分に有利な免疫環境を作るという事実は今回初めて明らかになった。

研究チームがコナジラミを唐辛子の葉に散布して、その一週間後に根元が腐る斑点病菌を接種した結果、コナジラミの攻撃を受けた植物は病気発生率が大幅に減少した。 またコナジラミを散布した植物の根元の重さが2倍以上に増えた。 研究チームが根元周囲の微生物の種類を調べてみると、植物に有用なグラム陽性細菌と菌類の密度が著しく高かった。

リュ・チュンミン研究員は「植物が害虫などの攻撃を受けると、根元側に信号を送り、この信号が根元周辺の有用微生物を誘引するという事実を証明して」おり、「誘導物質を捜し出したり作動原理を明らかできたりすれば害虫を農薬なしで退治できるだろう」と述べた。 研究チームの論文は英国 Journal of Ecology 1月号に掲載された。

イ・グンヨン先任記者 kylee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/scienceskill/460849.html 訳M.S