本文に移動
全体  > 文化

[マガジンesc]トッポッキ チェーン店の競争力…モチかソースか

原文入力:2010-08-01午後02:38:34(3277字)
専門家と共にしたアッタル・オリーブ・シントク・ククテ・ジョーズなど5ヶ所 試食記

キム・アリ記者,パク・ミヒャン記者

←国内最大トッポッキ専門店の‘アッタル’外観.

トッポッキ チェーン店の‘春秋全国’時代だ。昨年12月基準で農林水産食品部資料によれば、トッポッキ フランチャイズ店舗数は2203ヶ所で、1年前の1075ヶ所より2倍以上増えた。国内最大トッポッキ フランチャイズ業者である‘アッタル’の店舗数は2008年の250ヶ所から現在700ヶ所余りに増え、BBQの‘オリーブ トッポッキ’店舗数も現在280ヶ所も達する。トッポッキ チェーン店が増えているのは景気低迷時期に小資本で創業しやすいうえ、最近になって政府主導の‘トッポッキ世界化政策’も一役買っている。こういうムードに乗じて昨年、韓国米加工食品協会は‘トクポッキ研究所’を解説したのに続き‘トッポッキ フェスティバル’を開くこともした。

雨後の筍のように増え続けているトッポッキ チェーン店の味はどうだろうか?アッタルとオリーブ トッポッキ、シントクなど有名チェーン店と、新生チェーン店でブロガーたちの関心を集めているジョーズ トッポッキとククテ トッポッキなどを‘トッポッキ マニア’で、料理パワーブロガーのカン・ソンオク氏とともに訪ねてみた。‘ラザニャ’というペンネームでより有名なカン氏はトッポッキをはじめとする134種類のおやつレシピを盛り込んだ<ラザニャのおやつタイム>も出版している。記事はカン氏とともにこれらの売り場が集まっている弘大前、麻浦、淑大前などをツアーした後に交わした対話を整理したものだ。

◎アッタル| 国内最大トッポッキ チェーン店の‘アッタル’は1972年に開業した‘文山天ぷら屋’がその母胎だ。文山天ぷら屋は全国からお客さんが訪ねてくるほどに有名な美味しい店として知られた。この文山天ぷら屋の婿が義父の手並みを受け継ぎ2002年に初めて梨大前で‘アッタル’という屋号でトッポッキ屋を開き、一ヶ月平均20ヶ所以上のペースでチェーン店を拡張し国内最強トッポッキ専門店となった。

味わった結果、ソースは水飴が多く含み甘みが強く、モチは長く煮て伸びる感じだった。一言で言って町に散在している屋台印トッポッキの味だった。カン氏は「アッタル草創期にはおいしく食べたが、今はその味ではないようだ」と評価した。あまりにもチェーン店が多く、店ごとに全て味が同じとはいかないだろうが、本社の主張するように全国で同じ味ということではないようだ。天ぷらとスンデも特に言及することはないほど平易な味だった。ただし言論記事が壁貼りされた壁だけがトッポッキ専門店ということを証明するようだった。

←BBQが運営する‘オリーブ トッポッキ’

◎オリーブ トッポッキ| 有名チキン店ブランドであるBBQが運営するトッポッキ フランチャイズだ。2007年に大峙洞京畿女子高前で1号店を開いたのを始め、あっという間にトッポッキ業界の強者に浮上した。小麦トッポッキ、米トッポッキ、宮中トッポッキ、チーズトッポッキ、カルボナーラトッポッキなど、メニューが多様なのが特徴だ。コチュジャンの代わりに醤油や白いクリームをソースとして開発するなど‘トッポッキの世界化’を工夫した痕跡が多く見られるチェーン店だ。だが、すべての売り場で、これら全てのメニューを売っているわけではない。各売り場は立地や売り上げなどを考慮し、メニューを定めているが、記者が訪ねた売り場では小麦トッポッキと米トッポッキなど2種類だけを売っていた。だが、味はこれという特徴がなかった。アッタルと同じように屋台トッポッキの味とほとんど同じだ。すなわち水飴をたくさん入れ甘みが強かっただけで、個性もなく特徴もなかった。天ぷらやスンデも同じだった。カン氏は「あまりにも売り場が多いので味がでこぼこしたようだ。他の売り場はここよりは味がもっと良かった。もちろん良くなったといっても味がそれほど優れているとは言えない」と話した。

←辛さで有名な‘シントク’

◎シントク| 1999年 大邱 新川市場で有名なトッポッキ屋として出発し2003年ソウルに進出したのに続き、2008年には中国にまで進出したチェーン店だ。名前からも知れるように‘世の中で最も辛いトッポッキ’を追求している。大邱元祖店で食べてみたというカン氏は「大邱では最初からトッポッキの上に粉トウガラシで作った薬味をのせてあったが、ソウルに進出してから辛味がかなり弱くなったようだ」と評した。辛味が弱くなったというものの、辛味マニアでなければ、ずっと水を飲むことになるほど辛かったし、甘みは殆どなかった。それでシントクでは甘い飲み物の‘クルピス’を同時に売る。メニューは‘世の中で最も辛いトッポッキ’という但し書きがついた‘シン(辛)トク’の他に‘甘辛トッポッキ’という‘メトク’、チャジャン トッポッキの‘チャトク’、カレー トッポッキの‘カトク’等の4種類がある。

カン氏は「初めからすべての人においしいというには難しい味だが、慣れればおいしく感じられる中毒になりやすい味」として「珍味として一度試してみる必要がある」と評価した。

←初めは甘く後味は辛く 人気がある‘ジョーズ トッポッキ’

◎ジョーズ トッポッキ|  2007年に開業し今、ソウル・京畿圏に計25ヶ所の売り場がある。最近ブログに最も多くの評価が上がっている人気トッポッキ チェーン店だ。ひとまずトッポッキ ソースの色が粉トウガラシとは思えないなめらかに処理された美味しそうな赤色だ。トッポッキの味の特徴は初めの味と後味が明確に違うということ。食べ始めには甘みが強く感じられるのに後味は辛味が強く感じられる。すなわち“ア、甘い”で始まり“ア、辛い”で終わるということ。この店のトッポッキ マニアたちはこういう味を愛するという。タイ唐辛子を入れたやや辛い汁を一緒にくれるのも特徴だ。

天ぷらはてんぷらの衣も厚いが、その中の食材料も厚く‘詰まっている’という感じを与える。てんぷらの衣はクチナシを入れ美味しそうな黄色を帯びている。この店のマニアたちは天ぷらにも高い点数を与えている。スンデもカレーの香りを素早く加味した個性のあるスンデを出している。

←モチが細くてやわらかいのが特徴‘ククテ トッポッキ’

◎ククテ トッポッキ| 昨年11月から今までソウルにのみ14ヶの売り場をオープンした新生トッポッキ チェーン店で、、先ずはすっきりしていてモダンな売り場の外観が注目を惹く。20代の屈強な青年5人がお客さんを迎える時やお客さんが帰る時に大きな声で挨拶合唱をするのも印象的だ。内部インテリアも明るく明るい木材を主材料として、粉食店というよりはトレンディーな美味しい店の雰囲気を演出していた。

トッポッキは先ずモチが細くやわらかいのが特徴。表面はなめらかだが力がありコシが強かった。ソースは甘みが少なくすっきりし、ヒリヒリ辛く味が端正で節制された感じだった。天ぷらは衣が薄く食材の味を強く感じさせる長所があった。店側の説明によれば天ぷら油を一日に1~2回ずつ交換し、カリッとした感じを与えるために2度揚げるという。売り場が主に弘大の前と江南など若者たちの‘ホット プレイス’に位置しているが、味やインテリア、サービスなどがトレンドを鋭敏に追う20代若者、特に女性客をターゲットとしているという感じを強く与える。

文 キム・アリ記者 ari@hani.co.kr,写真 パク・ミヒャン記者 mh@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/432586.html 訳J.S