「私は移民の家庭で育ちました。私はアカデミー賞を受賞した最初のドミニカ出身の俳優ですが、最後の俳優ではないと思います」
予想通り、今年の主な授賞式で助演女優賞を総なめし、第97回アカデミー授賞式に到着した『エミリア・ペレス』のゾーイ・サルダナが助演女優賞を受賞した。3日午前(韓国時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれた授賞式で、ゾーイ・サルダナはこのような感想を述べ、「1961年にここに移民してきた祖母が、スペイン語で歌って演技して賞を取った私の姿を誇りに思うだろう」と語った。
トランプ政権が発足して移民に対する敵対感情が激しくなった現実を意識した感想だった。ゾーイ・サルダナはドミニカ出身の両親のもとに生まれた移民家庭出身の俳優だ。
ゾーイ・サルダナは、映画で女性に性転換しようとするメキシコの麻薬王を助ける弁護士を演じた。ミュージカル映画で優れた歌とダンスの実力も発揮して好評を博した。
助演男優賞もやはり受賞が予想された『リアル・ペイン~心の旅~」のキーラン・カルキンが受賞した。彼は『ホーム・アローン』で有名なマーコーレー・カルキンの弟で、『ホーム・アローン』で兄と共に子役俳優として出演しデビューした。
ゾーイ・サルダナの他にもこの日の出演者たちは、移民に敵対的で国際社会で暴力的に力を誇示するトランプ政権に対して遠回しに批判した。司会者のコナン・オブライエンは、全世界の10億人の人口がアカデミー授賞式を見ているとし、さまざまな言語を話したりもした。編集賞のプレゼンターとして壇上に上がった俳優のダリル・ハンナは、トランプ大統領が支援を止めようとしてるウクライナに向けて「スラバ・ウクライナ」(ウクライナに栄光あれ)と言及したりもした。