グループ防弾少年団(BTS)が7人の「虎の狩人」として登場するウェブトゥーンが来年1月公開される。BTSのアルバムや写真をNFT(非代替性トークン)にしたグッズも発売される。所属事務所のHYBEは4日、このような内容を骨子とした「2021コミュニティと共にするHYBE会社説明会」をオンラインで開催した。
目を引く分野は「オリジナルストーリー」事業だ。これまで音楽のみを通じて見せてきたアーティストの姿を、ストーリージャンルを通じてコンテンツへと拡大するというもの。このためにHYBEは来年1月15日から、ネイバーウェブトゥーンなどを通じて「7 Fates: CHAKHO」「Crimson Heart」「DARK MOON」「THE STAR SEEKERS」を順次公開する。
「7Fates: CHAKHO」は、未来都市を背景にしたファンタジーで、朝鮮時代の「虎狩り部隊」として知られていた「捉虎甲士」からモチーフを得た。韓国伝統の虎の物語を新しく解釈して誕生させたストーリーだ。ウェブトゥーンでは、BTSのメンバーを「虎の狩人」に設定し、物語を展開させる。BTSがなぜ7人なのか、彼らがどのようにして運命のように出会ったのかを見せる物語だ。
HYBEは韓国の仮想通貨取引所アップビットを運営するトゥナムと提携し、NFT事業にも参入する。HYBEはこの日の公示を通じて、トゥナムがHYBEに第三者割当有償増資の形で7千億ウォン(約680億円)を投資し、HYBEも同じ方式でトゥナムに約5千億ウォン(約485億円)を投資すると明らかにした。両社は合弁法人を作り、アーティストの知的財産権(IP)とNFTを結合し、ファンダム(ファンの集合体・コミュニティ)を基盤とした新規事業を共同で推進する。
NFTを通じて、特定の人がデジタルコンテンツの原本を所有できる。ブロックチェーン技術を活用し、特定のデジタルコンテンツに複製できない固有の認識値を付与するためだ。HYBEはBTS、ENHYPEN、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHERなどアイドルグループのファンダムを対象としたNFTグッズを披露するものとみられる。グッズをNFTで制作すれば限定版となり、価値が上がる効果がある。