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止まった‘カウントダウン’…歓呼の代わりに長い嘆息

原文入力:2009-08-19午後07:30:37
[ナロ号発射中止]再び延ばされた‘初めての宇宙飛行’
イ・ジュヨン航宇研院長“すぐには再発射は困難”
400余研究員‘ざわざわ’…原因把握 緊迫した動き

ソン・インゴル記者,キム・ミンギョン記者

←19日午後5時に発射予定だった国内初の宇宙発射体‘ナロ号’が発射7分56秒前に突然発射手続きを中止した。発射中止後、推進体燃料を排出する様子. 文化放送テレビ画面撮影. 聯合ニュース

我が国初の宇宙発射に向けた足取りは順調ではなかった。19日全南,高興,ナロ宇宙センターで発射予定時刻15分前に作動を始めた自動発射シーケンスが技術的問題で中断され、これを見守る宇宙センター関係者と数多くの市民らを残念がらせた。

■突然の発射中止決定
19日午後4時52分4秒、発射を7分56秒後にしてナロ号のカウントダウンが中断されるや、発射指揮センターなどで発射を見守っていた400余人の研究員と技術陣がざわざわし始めた。これらは緊張した表情で技術的問題把握に出るなど忙しく動いた。燃料注入まで正常に終え、大地を揺るがす轟音と共にナロ号が真っ赤な炎を吹き出し空に突き上がる姿を期待していた人々の嘆きが続いた。この日ナロ宇宙センター周辺と全国の公共場所で韓国初の宇宙発射場面を見守った多くの国民はカウントダウンが中断されロケット支持台が再び立てられ注入された燃料を排出するという速報に残念がりながらも、問題を解決して近い将来成功的な発射がなされることを期待した。

5時18分、発射統制棟にいたイ・ジュジン韓国航空宇宙研究院院長は「本日の発射は難しいと思います。申し訳ありません」として頭を下げた。彼は「技術委員会を構成し、どのような欠陥と問題があったのか確認してみる」として「本日の今日再発射は難しい」と話した。今回の発射中断は自動でなされたことであり、データだけで1千~2千ヶを分析しなければならず時間がかかるためだと彼は明らかにした。

■緊張の中、外羅老島(ウェナロド)発射指揮センター、前の宇宙センターはこの日朝早くから発射のための万全の準備で忙しかった。発射台を中心に3km以内の土地と海は陸・海上警戒区域に定め、人と船の出入りが全面禁止され、空中警戒区域も設定され釜山,済州などを行き来する国内線航空機らも皆この地域を迂回した。

ナロ宇宙センター関係者たちは一日中緊張を緩めることができなかった。普段より1時間はやい午前7時に出勤した後、昼食もハンバーガーで済ませ自身の席を守った。

“こちらはMDC(発射指揮センター)です。1段燃料タンク充電作業が始まりました。”発射指揮センターがシナリオに従い日程を進行し韓国語・ロシア語放送をする度に関係者たちは神経を尖らせた。発射時刻の午後5時の少し前に燃料注入が終わるやあちこちで安堵のため息が溢れでた。この時まで突然な発射中断事態は誰も予想できなかった。

イ・ジュジン韓国航空宇宙研究院長をはじめ宇宙センター関係者の相当数は金大中前大統領の逝去を追慕し‘謹弔’リボンを胸に付けていた。

大田,ナロ宇宙センター/ソン・インゴル,キム・ミンギョン記者igsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/372099.html 訳J.S