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ナロ号 予定通り発射

原文入力:2009-08-18午後11:56:45
逝去の知らせに一時ざわつく…“故人の意思をつなぐ事業”結論
点検 落ち着いて進行…発射時刻 午後5時頃となる模様

キム・ミンギョン記者,オ・チョルウ記者,キム・テヒョン記者

←韓国初めての宇宙発射体ナロ号の発射を翌日に控えた18日午後、全南,高興,峰来面,ナロ宇宙センター発射台にナロ号が起立装置(イレクター)とつなげられて立っている(左側写真).同時刻、ナロ宇宙センター発射指揮センターで関係者たちがナロ号発射の予行演習をしている。 高興/キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr,韓国航空宇宙研究院提供

18日発射予行演習と現場点検を終えた韓国初めての宇宙発射体ナロ号(KSLV-Ⅰ)は予定通り19日午後5時頃に発射される。

この日午後、金大中前大統領逝去の便りが伝えられ、教育科学技術部と高興,ナロ宇宙センターではナロ号を予定通り発射するか緊急会議を開き、このように決めたと教科部が明らかにした。キム・チュンヒョン教科部第2次官はナロ宇宙センターで開いたブリーフィングで「政府は金前大統領逝去以後、発射をそのまま推進するか深刻に悩んだ」として「遺族側から技術的問題を判断し政府が決めるようにとの話を伝えてきて、ナロ号がすでに発射台に装着された状況で延期が現実的に難しかった」と話した。彼は「敬けんで厳粛な雰囲気で発射成功に最善を尽くす」と付け加えた。

先立って教科部緊急会議ではナロ号が7年間にわたる韓国・ロシア技術協力で推進してきた科学技術プロジェクトであり、ナロ号事業自体が故人の遺志を敬うことになるという見解が多数だったと伝えられた。教科部関係者は「ナロ号事業を最初に始めた時が金前大統領の在任時期の2002年であり、ナロ号発射はその遺志を敬うことでもある」と話した。

午前11時頃から最後の点検をしていたナロ宇宙センターでも発射を26時間ほど残し前大統領の逝去の便りが伝えられるや驚きながらも予定された点検日程を物静かに進めた。宇宙センターには弔旗が掲揚された。この日の現場点検は発射体,地上設備,自動発射体系など各部門で発射状況と同じ順序で進められ、韓・露技術陣は夜遅くまで点検結果を検討し発射日に備えた。

ナロ宇宙センターがある外羅老島(ウェナロ島)にはこの日雲が少し出て朝にはしばし弱い霧雨が降っていたが、終日概して晴れていた。宇宙センター内外ではすでに発射日の雰囲気が演出されていた。国内外取材陣のためにナロ宇宙センター入り口の宇宙科学館に用意された宇宙科学館プレスルームには事前登録した70ヶ余りの報道機関所属120人余りが朝から駆せ参じ始め、外羅老島地域には取材・写真記者550人余りが集まった。<AP>,<共同通信>等、外信記者9人もプレスルームに登録した。

高興郡地域では発射成功を期待する雰囲気が高まっている。宇宙センターへ向かう道には‘ナロ号発射! 高興の新しい未来!’のような文句が書かれた横断幕があちこちに掲げられ、地域住民の期待を表わしていた。宇宙センター周辺では通行制限が実施された。峰来面宇宙センターへ行く町角では警察が検問を行っており、峰来面,新錦里の峰来中学校地点からは一般人の出入りが厳格に統制された。宇宙センター付近には地域住民や許可証を持った関係者と取材陣だけが出入りできる。宇宙センター内でも発射場へ行く道は軍警が塞いでいる。空軍はナロ号発射日にF-15Kなど戦闘機4機を高興近隣上空に送り、空中哨戒活動に乗り出す計画だ。

19日に発射されるナロ号発射体の開発事業は2002年8月に始まり、航空宇宙研究院が2004年10月にロシア宇宙開発業者フルニチェプ社と発射体系技術協力契約を結び本格化した。2段型衛星発射体であるナロ号の1段目はロシアが開発し、2段目は国内で開発した。

キム・ミンギョン(高興)オ・チョルウ記者,聯合ニュースsalmat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/371893.html 訳J.S