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光州市、空き家を買い入れ共同体住宅地域を造成

登録:2015-03-31 10:33 修正:2015-03-31 10:59
撤去中心の都市再生事業から脱却
ソンファ村住民協議会は光州市南区老大洞に放置されていた伝統韓国式家屋をリフォームした後に文化広間を用意して28日開所式を開いた。ソンファ村住民協議会提供//ハンギョレ新聞社

 今年からコミュニティ空間として活用
 来月初め100世帯の試験地域を選定
 独居老人や障害者などの住居地を造成

 光州(クァンジュ)市の都市再生事業が空き家撤去・整備事業から庶民型共同体住宅・村作り事業へと進化している。

 光州市は2008年から都心に放置された空き家や廃屋2491棟のうち370棟を買い入れて撤去した。永らく放置された都心の空き家や廃屋は都市イメージに影を落とし、青少年の非行に利用されることもあるためだ。市は今年も7億ウォン(約7700億円、区費含む)を使って都心に放置された空き家や廃屋70棟を撤去し、一部は買いとり住民コミュニティの空間として作り直す方針だ。

 市は都市再生効果が期待される空き家や廃屋は住民コミュニティ空間として活用する。28日、光州市南区老大(ノデ)洞にオープンした文化広間は、住民たちが廃屋を改造して人文学・文化空間に変えた好例だ。昔の伝統韓国式家屋を買いとりリフォームするのにかけた費用(2億ウォン)は市が支援した。ソンファ村住民協議会は文化広間に老大書堂、農夫学校、ソンファ読書会、ゲストハウス、無料ハングル・書道教室など各種プログラムを用意する予定だ。不良家屋は撤去後 憩いの場、駐車場、公園、菜園などとして造成される。東区山水(サンス)洞の光州地方裁判所近くの廃屋(99.2平米)は2013年10月に撤去されて菜園と市民運動空間に変貌した。

 市は空き家や廃屋の撤去事業は続け、今年から光州型共同体住宅事業を広める。同事業は「庶民の住居福祉を向上させることに焦点を合わせる」という点でアパート団地や村単位で繰り広げられた既存の村作り事業とは違う。また、老朽化した住宅やアパート団地を撤去した後に大規模なアパート団地を造成し、もともといた住民が暮らしていけなくなり村から追い出されてしまう既存の再開発・再建築方式とも区別される。

 光州市は来月初めに東区山水洞の山水図書館近くの村、南区月山洞のタルムェ村、西区良洞のパルサン村、北区斗岩2洞と光山区道山洞の100世帯前後の住宅を試験地域に選定する方針だ。試験事業地が選ばれた後には住民が「共同体住宅住民協議会」を設け、市と建築設計社、専門家などが集まり住居地改善方法を討論して共に作っていく。市は在来式トイレ、下水道など老朽化した基盤施設を改善し、空き家や廃屋を買いとりコミュニティ空間として造成する役割を受け持つ。

 光州型住居改善事業TFチーム室長のキム・ビョンワン光州大教授は「空き家や廃屋があった場所に様々な3~4階程度の共同体住宅を作り、独居老人や一人暮らし世帯、障害者、多人数世帯など20~30世帯が織り交ざって暮らせるようにする。大工などボランティアメンバーが都市再生に参加することにもなるだろう」と説明した。ナム・サンチョル市都市再生担当は「このアイディアを政府の都市再生支援事業プロジェクトに提案し各区単位で適切な計画をたてて推進する方針」と語った。

チョン・デハ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.03.30 20:36

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/684693.html 訳Y.B

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