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ハロネン前フィンランド大統領「巨大企業1~2社が国家経済を左右したのがフィンランドの失敗」

登録:2014-10-21 22:42 修正:2014-10-22 07:39
第5回アジア未来フォーラム開幕、「人間中心経済」の代案を議論
第5回アジア未来フォーラムのロゴ //ハンギョレ新聞社

「森の中で大木だけでは生きられないように、巨大企業1~2社の独占的支配力が国家経済を左右することは危険だ」

「2014アジア未来フォーラム」の基調弁士として参加するためソウルを訪れたタルヤ・ハロネン前フィンランド大統領は、フィンランドの携帯電話メーカー ノキアの没落に関して「大型企業1~2社に集中したのが私たちの失敗だった。 今は重化学産業からコンテンツとネットワーク産業、そして中小企業に集中している」として、このように語った。 彼女は21日午後、ソウル南大門路(ナムデムンロ)のミレニアム ソウル ヒルトン ホテルでチョハン・ヘジョン延世大名誉教授と1時間余りにわたり対話をした。

タルヤ・ハロネン前フィンランド大統領 //ハンギョレ新聞社

 ハロネン前大統領は、北欧の‘高い税金、豊かな福祉’というシステムに関して「福祉に対する経験と国家に対する信頼が基盤にならなければならない」と強調した。 彼女は「人々は税金がどのように自分に戻ってくるのかを具体的に経験すれば、‘税金を払う準備’(ready to pay)を自然に備えることになる。 また、国家が税金を盗まずに透明に使うという信頼で裏付けられなければならない」と話した。 セウォル号事故に関しては「フィンランドでも20年ほど前にエストニア号沈没事故で数百人が犠牲になり、長期にわたって毎年追慕行事を行った。 このような惨事は、問題と危険が出会って発生するが、私たち自らが努力して変わらなければ、今後も起きるだろう」と話した。

 ハンギョレ新聞社が主催する「2014アジア未来フォーラム」が22~23日、ミレニアム ソウルヒルトン ホテルで開かれる。 今年で5回目を迎える今回のフォーラムの主題は、「人間中心経済:企業と社会の協力」だ。 初日の基調演説は、ハロネン前大統領と米国の進歩的経済学者であるディーン・ベーカー経済政策研究センター共同所長がそれぞれ北欧と米国の経験を基に人間中心の持続可能な成長を話す。 この演説を主題としてチョン・ウンチャン同伴成長研究所理事長(元韓国国務総理)、キム・クァンドゥ国家未来研究院長らが円卓討論に参加する。 初日午後の総合セッションでは、ラルス ・ダニエルソン駐韓スウェーデン大使、ミン・ヒョンベ光州光山区庁長、フ・アンホ マルチン モンドラゴン大学教授が参加して、草の根で芽生えている人間中心経済を議論する。 フォーラムの二日目である23日には、企業の社会責任経営(CSR)等、4つの分科セッションが開かれる。 22日の開幕式ではチョン・ホンウォン元国務総理とソン・キム駐韓米国大使が祝辞を述べ、ユン・ドゥヒョン大統領府広報首席、安哲秀(アン・チョルス)、キム・キシクなど新政治民主連合議員らが参加する。 財界からはソン・ギョンシクCJグループ会長、パク・ヨンマン大韓商工会議所会長、ハン・ドンウ新韓金融会長、キム・ジョンテ ハナ金融会長、キム・サンホン ネイバー代表理事らが参加する。

キム・フェスン ハンギョレ経済研究所研究委員、クォン・オソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/660846.html 韓国語原文入力:2014/10/21 20:54
訳J.S(1461字)

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