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ドラマの中の 年上女-年下男 年齢差‘十本の指’でも足りない

登録:2014-05-13 18:31 修正:2014-05-13 21:43
<魔女の恋愛>(tvN). 写真 各放送会社提供

9年前には3才年上でも破格
今は14才・20才差も日常茶飯

女性が年を取り、社会的地位上昇
男性は財閥でアルバイト・バイク便配達に下落
「女性視聴者 ファンタジー充足意図」

「私は先生で、君は生徒だ!」

2002年<ロマンス>(文化放送)の中で、キム・チェウォン(キム・ハヌル)は桜花祭りで一目惚れしたチェ・クァヌゥ(キム・ジェウォン)が6才も幼い高校生だという事実に愛の感情を押さえ込み、このように叫んだ。 先生と生徒という関係の困難も大きかったが、6才年下との恋愛も引っかかった。 6才? それから10年が過ぎた今では、この程度は年齢差とも言わない。

■ 3才→20才差… ‘年上女だけが老いる’

2002年<星を撃つ>(SBS)以後、年上女と年下男のロマンスはありふれた素材になったが、注目される点は両者の年齢差がますます広がっているということだ。 2005年<私の名前はキム・サムスン>(MBC)でキム・サムスン(キム・ソナ)とヒョン・ジンホン(ヒョンビン)は劇中でそれぞれ30才と27才で3才差であった。 2006年<噂のチル姫>(KBS2)の年下男(劇中24・パク・ヘジン)とナ・ソルチル(〃 28・イ・テラン)は4才差であった。 2006年<きつねちゃん、何してる?>(MBC)のコ・ビョンヒ(劇中33・コ・ヒョンジョン)がパク・チョルス(〃 24・チョン・ジョンミョン)より9才多かったことは当時としては破格だった。 2010年に入ると、初めて10才差が現われた。 <まだ結婚したい女>(MBC)のイ・シニョン(〃 34・パク・ジニ)とハ・ミンジェ(〃 24・キム・ボム)が2桁差の最初だった。 2013年<君の声が聞こえる>(SBS)も10才差だった。

 いよいよ今年は十本の指では足りなくなった。 放映中の<魔女の恋愛>(tvN)のパン・ジヨン(劇中39・オム・ジョンファ)はユン・ドンハ(〃 25・パク・ソジュン)より14才年上で、<密会>(JTBC)のオ・ヘウォン(劇中40・キム・フィエ)とイ・ソンジェ(〃 20・ユ・アイン)は何と20才差だ。 <魔女の恋愛>の中でパン・ジヨンが愛を分かち合おうとしたがユン・ドンハの年齢を知って警察に捕まる想像をしながら止まった程に、考えるのが容易でない年齢差だ。

 年下男はそのままなのに、年上女の年齢ばかりが高くなった。 2002年チェ・クァヌゥ(<ロマンス>)と2014年イ・ソンジェ(<密会>)は、同じ高校生だが各自の相手は12年間で25才(キム・チェウォン)から40才(オ・ヘウォン)へ15才も高くなった。 20代半ばから始まった年上女の年齢は、30代初中盤を経て今は30代後半は基本で、40代を伺う。 年下男は昔も今も20代中後半が大部分だ。 2005年にヒョン・ジンホンが27才、放映中の<ブッとび!ヨンエさん シーズン12>(tvN)のハン・キウンが28才で、それでも歳が行っているほうだ。

<私の名前はキム・サムスン>(MBC). 写真各放送会社提供

■ 社会的地位が高い年上女、「私が食べさせる」

ドラマの中で年上女だけが老いていく理由は何か? 実際、女性の初婚年齢が高まったことと関連する。 2014年統計庁が発表した‘2013年婚姻・離婚統計’を見れば、女性の初婚年齢は29.6才で10年前より2.6才が高まった。 男性より変化の幅が大きい。 年上女-年下男カップルは、昨年4万1400組で統計作成が始まった1981年以後最も多かったが、女が1~2才上のカップルが2万9600組、6~9才上のカップルも1900組いた。 年上であるほど幼い男と結婚する事例も増えた。 キム・ユギョン韓国保健社会研究院が2012年に発表した‘婚姻実態と家族周期の変化’報告書を見れば、20~24才の女性が年下男と結婚した比率は0.7%に終わったが、30~34才では15.6%、35才以上は18.8%と現れた。

 女性の社会的地位が向上してドラマの中で年上女と年下男の関係も逆転した。 以前のドラマで年上女は‘まあまあのオールドミス’として扱われたし、年下男は白馬に乗った王子様であった。 キム・サムスンはでっぷり太っていて不細工なオールドミスだったが、ヒョン・ジンホンは財閥オーナー家の息子だった。 年上女がパティシェ(製菓製パン士),軍人、3流雑誌社記者、放送会社記者、弁護士、芸術財団企画室長へと美貌と地位が成長する間に、年下男は財閥オーナー家の息子からアルバイト生、バイク便配達人へと反対のグラフを描いた。 <密会>の中でオ・ヘウォンはイ・ソンジェをピアニストに育てて、<魔女の恋愛>の中で時事週刊誌チーム長であるパン・ジウォンはユン・ドンハを取材補助として働かせる。 <ブッとび!ヨンエさん シーズン12>のミョン・スヒョン作家はこういう現象について「成功したゴールドミスが多くなったこともあるが、ドラマの主視聴層である女性視聴者たちのファンタジーを充足させようとする意図が大きい」と語った。

ナム・チウン記者 myviollet@hani.co.kr、写真 各放送会社提供

https://www.hani.co.kr/arti/culture/entertainment/636617.html 韓国語原文入力:2014/05/12 22:29
訳J.S(2279字)