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[社説]‘広場の自由’拒否するオ・セフン市長の傲慢と独善

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/440474.html

原文入力:2010-09-19午後05:35:25(1063字)

ソウル市が市庁前ソウル広場の使用を許可制から申告制に切り替え、広場で自由に集会ができるようにする条例改正案の公布を拒否した。広場の自由を渇望し条例を発議した住民たちと、この条例を再議決までした市議会に正面から対抗したのだ。

ソウル市は拒否理由として申告制が‘公共財産の使用は許可制を原則とする’という上位法に外れており、集会と示威に関する事項を条例に明示することは法理体系に反するという点を挙げている。ソウル広場は市民がいつでも自由で平和に利用するべきだとも言う。それと共にソウル市は市議会が条例案を公布する場合、訴訟で阻止する意向を明確にした。

ソウル市のこういう態度は一言で言って市民の意向と市議会を無視する傲慢と独善に違いない。まず、共有財産および物品管理法を挙げて広場使用を許可制にしなければならないという主張からして正しくない。道路や広場はそれこそ公共の場として他の公共建物や施設とは異なる。歴史的にも広場は市民の集会と意見交換の場として機能してきた。公共の場を表現の自由のための空間に使うのは市民の権利ということが学界の一般論だ。

また、ソウル市は申告制になり集会の自由が許されれば、市民の自由で平和な広場使用が支障を受けると主張するが、この間許可制で運営して自由な広場使用を妨げたのはまさに市当局だった。去る4年間、ソウル広場で行われた行事の半分がソウル市と政府主導の官営行事であり、盧武鉉前大統領追慕文化祭や4大河川平和祈願フォーラムのように自発的な市民行事は大部分が拒否された。10万人を越える住民が広場条例改正発議に参加したのもソウル市のこういう恣意的定規のためだった。さらには改正条例案は、集会が広場使用目的に合わなかったり暴力等が憂慮される場合には、開かれた広場運営市民委員会の意見を聞き申告を返還できるようにする補完装置を設けた。

条例公布の拒否はオ・セフン ソウル市長が市民の意に耳を閉じ、新しく構成された市議会と対決するというだけのことだ。市議会は条例改正案を直ちに公布し広場を市民に戻すべきで、ソウル市は詭弁を止め市民の意を謙虚に受け入れてこそ当然だ。今後、広場問題を巡り何かことが起こるならば、その責任は全面的にオ市長とソウル市にある。

原文: 訳J.S