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[社説]サムスンは外国の協力業者の人権にも気を使うべきだ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/546285.html原文入力:2012/08/08 19:13(1414字)
 三星電子の中国協力業者が児童労働をさせて摘発されたという。米国の非営利人権団体である中国労働監視機構は、中国の恵州にあるエイチイージー(HEG)電子の生産ラインで二か月間現場で働いて7人の幼い労働者を確認したという。児童労働は国際的に禁止された悪質な労働搾取だ。世界的企業のサムスン電子に納品する業者でそのようなことが行なわれたというから衝撃的だ。サムスン電子が早く現場調査を行って違法の事実が明らかになれば適切な措置を取るというのは当然だ。  監視機構が確認したところによると14才の1人と16才の6人がおり、実際に自分たちが働いたのは工場の一つの生産ラインに過ぎないため、このような児童労働ははるかにもっと多いだろうという。彼らは大人たちと同じように大変な労働をするが、賃金は70%程度にすぎないという。劣悪な環境の中で一日の正規の8時間労働のうえ3~5時間の延長勤労が強要されるほど長時間労働に苦しめられ、けがをすることもあるという。ある子供は仕事をしてケガしたが疾病を申請しなかったために寄宿舎に戻って休息を取ったところ、結局月給をそれだけ引かれて追い出されたという。
 不法児童労働の一次的な責任は利潤に目が見えなくなった中国業者と労働法などの関連法を守らせるべき中国政府にある。サムスン電子はイントテックという名の、ある協力業者関連の監査会社を使って注意してきたが、監査会社は児童労働を摘発できないために疑いをかけられたもようなので、恨めしくなる面もありそうだ。しかし児童労働は過去にナイキの協力業者が児童労働をさせた写真が公開されてナイキが大変な苦労をしたことがあるように、ナイーブな問題だ。このような事実が分かった以上、グローバル企業のサムスン電子は積極的に対応して倫理的・社会的責任を全うしなければならない。
 消費者は子供の手を経て作られたと考えればサムスン電子の製品に気軽るには手を出さないだろう。監視機構はアップルのアイフォンとアイパッドを下請け生産する中国内の台湾企業のポックスコーンを調査したことがあるが、ポックスコーンと比べてサムスン電子協力業者の条件ははるかに悪いという。サムスン電子はこのような指摘に耳を傾けなければならないだろう。
 アップルはポックスコーンに関連して批判を受けるとすぐに協力業者を調べ、違法の事実が摘発さるれると協力業者から除外することにした。サムスン電子は法を守らない協力業者は契約解約するなどの方法で業者の管理を強化することを望む。アップルは、ポックスコーンの人権蹂躪水準の勤務環境に対してポックスコーンの問題だとして、当初は傍観していて、世論の叱責に押されて結局労働分野の民間機構である公正労働委員会の調査を受けたことがある。
原文: 訳T.W