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[社説]ハンナラ党、中身そのままで包装紙だけ変えるのか

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/516197.html原文入力:2012/01/26 18:48(1119字)
ハンナラ党の非常対策委が昨日、全体会議で党名改正を決めた。非常対策委は今日から3日間国民からの公募で新しい党名に対する意見を受け付けた後、来月10日まで選管委に新しい党名を登録する予定という。これによって、民主自由党(民自党)で始まって新韓国党を経て今日に至ったハンナラ党は15年ぶりにまた再び新しい看板を付けることになる。  ハンナラ党が党名を変えることにしたのはハンナラ党という名前では政治的に生き残るのが難しいと判断したためだ。問題は党名改正にふさわしい中身の刷新があるのかという点だ。ハンナラ党は新しい党名の方向性として代表政党としての毅然として、改革の意志、20~40代の感性的共感、政策疎通などをよく表現する名前を提示したが、このような基準を満たすほど同党が変わったと思う人は多くない。中身はそのままにしたまま包装紙だけ変えるトリックではないのかという甘くない見方をするほかない理由だ。
 党名改正の虚構性は今日で発足一ヵ月をむかえる非常対策委員会の成績表を見れば、はっきり表れている。朴槿恵非常対策委員長が救援投手を引き受けてスタートした非常対策委は、20代のベンチャー企業家を含む異例の非常対策委員の招聘、国会議員の不逮捕特権の放棄宣言などで初期には少なからない関心を引いた。だが、実際に出した結果を見れば貧弱なことこの上ない。現役議員の25%の公認排除、クレジットカードの手数料および学資金貸出金利の引き下げなどそれなりの成果もなくはないが、‘再党創立水準の刷新’というスローガンにはまったく至っていない。 
 ハンナラ党の政策基調に本質的な変化がないという事実は庶民と中小企業のための改革政策に次々と待ったがかけられた点にも確認される。流通産業などに対する財閥のむやみやたらな進出を止める案は内部反発にあって骨抜きになってしまったし、出資総額制限制の復活議論も‘保安’という曖昧な表現により核心を避けた。むしろ、過去一月間のハンナラ党は、李大統領派の中心幹部の勇退論や政治綱領・政策での保守という言葉の削除問題などをめぐって消耗的な党内のあつれきの構図が見えただけだ。
 刷新の要は国民への感動だ。しかし今ハンナラ党の刷新努力には感動が欠けている。国民の感動を引き出す本質的な変化を冷遇したまま看板だけ変えて、有権者の好感と信頼を取り戻すことができるだろうと期待するのはつまらないことだというのに気づくことを望みたい。
原文: 訳T.W