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北韓、核装着ICBM開発‘一歩接近’‘大気圏再進入’を除いて技術蓄積

登録:2013-02-12 23:59 修正:2013-02-13 15:20
[北3次核実験強行] ‘小型・軽量化’事実ならば…
専門家たち "4~5年さらに必要" 観測

 北韓が12日の第3次核実験で "小型化・軽量化された原子爆弾を使用" したと明らかにした事に伴い北韓の大陸間弾道核ミサイル(ICBM)開発能力に関心が集中している。 米国本土に対する威嚇と直結する問題であるため米国もこの部分に神経を尖らせるものと見られる。

 北韓が核実験直後に<朝鮮中央通信>を通じて‘小型化・軽量化’を強調したことは、核実験の焦点を大陸間弾道核ミサイル開発に合わせたことを公式化したわけだ。

 北韓が大陸間弾道核ミサイルを作るためには2つの技術的問題を解決しなければならない。 一つは核兵器をミサイルにのせられるほどに小型化・軽量化することであり、もう一つは核兵器を積んだ長距離ロケットを大気圏外に送りだし大気圏内に再進入させる技術を追加で確保することだ。 軍と専門家たちは北韓がこの2つの追加技術を確保するのに今後4~5年ほどかかると見ている。

 先ず、核弾頭の開発はスカッド-Bミサイルを基準とする時、核兵器の重さを1000㎏以下、直径を90㎝以下で作らなければならない。 これが核兵器の小型化・軽量化だ。 実際、ミサイルに搭載される核弾頭の重さはさらに小さく110㎏(米国)~600㎏(中国)程度だ。 通常、核保有国の初めての核実験の際の核兵器の重さは1300~2200㎏であったし、北韓も似た水準と推定される。

 北韓が今回の第3次核実験で自分たちの主張どおり小型化・軽量化に成功し、1000㎏以下、直径90㎝以下の核兵器を使ったかはまだ確認されていない。 しかし国防部と専門家たちはひとまずそのような方向で実験したと見ている。 ファン・イルスン ソウル大教授(原子力工学科)は「現時点では小型化に成功したかを確認する情報がない。 ただし1~2次の時より明確に発展したと推定できる」と話した。 これに先立ちチョン・スンジョ合同参謀本部議長は6日国会国防委員会で「ミサイル搭載は核実験以後4年後が一般的なので、北韓の核兵器小型化が非常に進展しているだろう」と推定した。

 2番目のカギは北韓が長距離ロケット技術を改良し、大陸間弾道ミサイルを作れるかだ。 北韓は昨年12月、銀河3号長距離ロケット発射を通じて光明星3号を地球軌道に上げることにより大陸間弾道ミサイル開発の初期段階に入ったと評価された。

 結局、北韓が現時点で立証できていない技術はミサイルの大気圏再進入技術のみだ。 この技術さえ確保するならば北韓は核弾頭を搭載できる大陸間弾道弾の保有国家になりうる。 実際、北韓と近いイランは2009年に人工衛星を打ち上げた後、4年後の去る1月に宇宙飛行船が地球帰還に成功したと発表した。 チョ・グァンレ航空宇宙研究院ナロ号発射推進団長は「大気圏再進入のためには超高温に耐えられる複合素材の開発がカギだが、北韓にそのような技術力があるかは確認されていない」と語った。

キム・キュウォン、ハ・オヨン記者 che@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/573641.html 韓国語原文入力:2013/02/12 23:05
訳J.S(1403字)

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