中国とロシアは朝鮮半島の平和と安定を強調し、北朝鮮に対する孤立・圧力政策に反対する立場を再確認した。また、豆満江(トゥマンガン)流域の開発事業に関する協力も継続することにした。
21日、中国国営の新華社通信などによると、中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は前日、中国・北京での首脳会談後に締結した「中ロの全面的戦略協力強化および善隣・友好・協力深化に関する共同声明」でこのように合意した。共同声明で両国は「朝鮮半島問題における両国間の緊密な意思疎通と協力を高く評価した」としたうえで、「朝鮮半島の平和と安定を維持し、この地域の問題の政治的解決プロセスを進展させることが、北東アジア各国と国際社会の共同利益に一致するという点を強調した」と明言した。
両国はまた、「外交的孤立、経済制裁、武力による圧力などの手段を動員し北朝鮮の安全保障をおびやかす試みに反対」した。さらに、関係各国が域内の緊張を高め、軍拡競争をあおり、政治化されたアプローチを悪用する行動をやめ、朝鮮半島から戦争のリスクを除去するための実質的な措置を講じるよう求めた。あわせて、両国が「地政学的な現実を考慮し、すべての関係当事者が相互に主権を尊重することを土台に、政治・外交的手段を通じて、それぞれの懸念事項をバランスよく解決していく方策を支持する」とも明言した。
両国は、今後も緊密な意思疎通と協力を継続し、朝鮮半島問題の政治的解決と平和体制の構築、北東アジア地域の長期的安定の維持に建設的な役割を果たすと表明した。
今回の声明には、北朝鮮非核化に関する内容は含まれなかった。
中国外交部の郭嘉昆報道官はこの日の定例会見で、関連の質問に対し、「半島(朝鮮半島)問題における中国の立場と政策は、連続性と安定性を維持している」とし、「自主的な方法によって、半島問題の政治的解決プロセスを推進するうえで建設的な役割を果たすだろう」と述べた。
両国は共同声明で、北朝鮮と共同で豆満江流域の開発事業である広域豆満開発計画(GTI)に関する協力を続ける意向も表明した。広域豆満開発計画は、豆満江下流を中心に、韓国と北朝鮮、モンゴル、中国、ロシアが共同で交通・物流・エネルギー・観光などを開発しようとする多国間協力構想で、李在明(イ・ジェミョン)大統領が1月の韓中首脳会談で、習主席に協力と仲介を求めた事業の一つでもある。
米国のドナルド・トランプ大統領に続き、プーチン大統領と相次いで会談した習主席が、近く北朝鮮を訪問する可能性があるという観測が出ており、注目が再び北京に集まっている。
郭嘉昆報道官はこの日の会見で、習主席が北朝鮮を訪問するかどうかを問う記者団の質問に「中国と朝鮮(北朝鮮)は社会主義の隣国であり、両党・両国は長きにわたり友好交流の伝統を維持してきた」とし、「これは、中朝両国の利益に一致するだけでなく、地域の平和と安定にも役立つ」と述べた。ただし、「質問については、現時点で提供できる情報はない」と答えた。