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前国防相を拘束した検察、次のターゲットは「内乱首謀者」尹錫悦大統領

登録:2024-12-11 06:31 修正:2024-12-11 10:38
10月1日午後、ソウル光化門で開かれた「第76周年国軍の日」のパレードで、尹錫悦大統領が護国英雄や遺族らと共にパレードを見守っている。左はキム・ヨンヒョン国防部長官=大統領室写真記者団//ハンギョレ新聞社

 「12・3内乱事態」の重要被疑者であるキム・ヨンヒョン前国防部長官が拘束された。検察がキム前長官を内乱重要任務従事の容疑で拘束したことで、捜査の矛先は内乱の首魁(首謀者)である尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に向けられることになった。

 ソウル中央地裁のナム・チョンギュ令状専担部長判事は10日、内乱重要任務従事、職権乱用権利行使妨害などの疑いが持たれているキム前長官の拘束令状を発付した。ナム部長判事は「犯罪容疑の疎明程度、犯罪の重大性、証拠隠滅の恐れを考慮した」と述べた。さらに「検察庁法により、検事が捜査を開始できる犯罪の範囲内にあると判断される」と付け加えた。

 検察は、キム前長官の令状に尹大統領を内乱の共犯と明示した。キム前長官の容疑は内乱の重要任務従事であるため、検察が尹大統領を事実上の内乱の首謀者と規定したわけだ。内乱首謀者の法定刑は死刑または無期懲役。公安事件の経験豊富な検察出身の弁護士は、「内乱罪はトップ、謀議に参加あるいは主要任務に従事した者、単純関与者などの区分によって処罰する」とし、「キム前長官が軍に国会封鎖などを指示したにもかかわらず、キム前長官に内乱主要任務従事の容疑を適用したのは、結局、尹錫悦大統領に内乱罪を適用する可能性が高いという意味だ」と説明した。

 キム前長官の拘束で「12・3内乱事態」捜査はひとまず検察が主導権を握ることになった。前日、チョン・デヨプ裁判所事務総局(行政処)長が国会に出席し、「検察が(内乱事件に)捜査権を持っているのかについて(行政処)内部で論議になっている」とし、検察の直接捜査を問題視する声もあがったが、今回の令状発付で検察が捜査の正当性を裁判所から認められたとみる余地があるためだ。

 また、検察は令状にチョ・ジホ警察庁長、キム・ボンシク・ソウル警察庁長など警察首脳部を内乱に共謀した共犯と明示し、直接捜査の正当性をさらに強化した。捜査状況に詳しい検察関係者は「今回の事件は警察官が主要共犯だ。検察は警察のすべての犯罪について捜査できるため、内乱罪(の捜査)もできる」と説明した。

 検察は同日、内乱事態に加担した疑いが持たれているヨ・インヒョン国軍防諜司令官を被疑者として呼んで取り調べた。ヨ司令官は、キム前長官の指揮を受け、国会と中央選挙管理委員会に防諜司の兵力を送り、与野党代表など主要人物の逮捕を指示した重要人物だ。

クァク・チンサン、ペ・ジヒョン、チョン・ヘミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1172296.html韓国語原文入力:2024-12-11 01:18
訳H.J

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