与党「国民の力」は7日、「サンバンウル北朝鮮送金事件」に関してイ・ファヨン元京畿道平和副知事が一審で有罪判決を受けたことについて、「共に民主党のイ・ジェミョン代表の有罪の可能性に対する司法リスクの憂慮は、もはや明らかな現在進行形となった」と述べた。
国民の力のクァク・キュテク首席報道担当は、この日発表した論評で「『北朝鮮送金疑惑』は証拠と法理により『実体的真実』になった」とし、「裁判所は判決で『サンバンウルが北朝鮮に送金したのは、当時のイ・ジェミョン京畿道知事の訪朝に関連した謝礼金とみるに十分だ』と明確に判断し、重刑を宣告した。事必帰正(何が起きても必ず正しい方向に戻ってくる)だ」と述べた。
さらに、民主党が3日に「サンバンウル北朝鮮送金事件検察捜査過程特検法」(特検法)を発議したことについて「北朝鮮送金事件の『被疑者イ・ジェミョン代表』のために厚い防御の盾を立てた民主党は、ついに反憲法的な特検法まで発議し、司法府に圧力を行使して司法妨害行為を行った」と批判した。
この日、水原(スウォン)地裁刑事11部(シン・ジヌ裁判長)は、サンバンウルグループによる北朝鮮への800万ドル送金を共謀し、億ウォン台の賄賂を受け取った容疑などで起訴されたイ・ファヨン元副知事に懲役9年6カ月、罰金2億5000万ウォン(約2800万円)を言い渡した。検察は、イ元副知事が2019年7月と11月、当時京畿道知事だったイ・ジェミョン代表の訪朝のために、サンバンウルのキム・ソンテ前会長とサンバンウルに、北朝鮮に対して300万ドルを送金させたとみている。