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「強制動員被害者への叙勲、来年にしよう」…外交部の前例のない「異論」

登録:2022-12-16 02:51 修正:2022-12-16 08:18
大韓民国人権賞に推薦されたが外交部の介入で叙勲が保留になった日帝強制徴用被害者のヤン・クムドクさんが8日、政府を批判する立場を明らかにしている=日帝強制動員市民の会提供//ハンギョレ新聞社

 日帝強制動員の被害者で人権活動家のヤン・クムドクさん(91)に授与されることが決まっていた「大韓民国人権賞(国民勲章牡丹章)」について、外交部が「異論がある。関係省庁の協議を経て来年にしよう」と意見していたことが15日に確認された。

 外交部の関係者は15日、記者団に対して、ヤンさんへの叙勲が保留されたことについて「手続き上、協議を経ておらず次官会議を通過できていないため、(外交部が)関係省庁間の協議を経て来年に行おうという意見を提出した」と述べた。外交部は、次官会議の案件をまとめる国政管理システムに「異論あり」とする意見を提出している。関係省庁が叙勲に異論を示したのは、国政管理システムが電算化されて以降初めて。

 この関係者はヤンさんへの叙勲を保留してほしいという意見を提出した理由について、「公平性の側面を考慮した」と述べた。最高裁で勝訴判決を勝ち取った14人の被害者のうち生存者は3人(ヤン・クムドクさん、キム・ソンジュさん、イ・チュンシクさん)だが、ヤンさんだけが叙勲されるのは公平性に反すると判断したというのだ。「叙勲の保留決定は日本の顔色をうかがったのではないか」との問いには「日本を考えたわけではない」と否定した。

 パク・チン外交部長官はこの日、ソウル中区(チュング)のロッテホテルで行われた第4回「女性と共にする平和国際会議」への出席後、記者団にこの問題について問われ、「(ヤンさんへの)賞の授与そのものに反対しているわけではない」と述べた。

 しかし行政安全部は、ヤンさんへの叙勲について「手続き上、協議を経ていない」とした外交部の態度は一部事実と異なると語った。

 行安部はこの日、共に民主党のキム・サンヒ、キム・チョルミン両議員室に提出した「人権委推薦政府叙勲関連答弁書」で、「1日に開催された次官会議に(ヤンさんの叙勲案件を)上程するために、先月28日に国政管理システムに登録した。通常も次官会議の3~4日前に提出している」と明らかにした。一方、外交部が異論を撤回しなかったため、この日行われた次官会議にもヤンさんへの叙勲案件は上程されなかった。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1071786.html韓国語原文入力:2022-12-15 17:10
訳D.K

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