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韓米日首脳、「25分会談」で北朝鮮核の対応を論議…「中国牽制」の幅にも関心

登録:2022-06-29 10:00 修正:2022-06-29 11:54
北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためスペインを訪問中の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今月28日(現地時間)、マドリード市内のホテルで首脳会議の事前点検会議を開いている/聯合ニュース

 スペインのマドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を契機に、29日(現地時間。韓国午後9時30分)に開かれる韓米日3カ国首脳会談が、北朝鮮核問題に対する具体的な方策を出せるかに関心が集まっている。

 2017年9月以降、4年9カ月ぶりに開かれる今回の首脳会議では、中国牽制を含む北東アジア域内情勢と北朝鮮の核能力高度化による安保脅威、「韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)正常化」などが議題に上がるものとみられる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、先月の韓米首脳会談から約40日ぶりにジョー・バイデン米大統領と再会する。日本の岸田文雄首相とは初の対面となる。

 韓米日首脳は北朝鮮の核・ミサイル対応のための「3カ国協力」を再確認し、北朝鮮に対話を求めるものと予想される。韓米日は今回の首脳会談に先立ち、先月28日に開かれた3カ国外相会談で「対北朝鮮共同声明」を発表し、協力基調を確認した。

 関心が注がれるのは、7回目の実験が差し迫っているとされる北朝鮮の核に対する3カ国の対応だ。4年11カ月前の2017年7月、ドイツのハンブルクで開かれた主要20カ国・地域(G20)会議で会った韓米日首脳は、異例にも「北朝鮮の脅威に共に対応し、3カ国共同の目標である朝鮮半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を平和的方法で達成するために協力することが重要だと確認した」という共同声明を発表した。同年9月の国連総会を機に米ニューヨークで開かれた韓日米首脳昼食会では、「北朝鮮が耐え切れず自ら対話の場に出てくるよう、国際社会全体が北朝鮮に対して最高強度の制裁と圧迫を加えなければならない」という発表を出した。当時、朝鮮半島は北朝鮮の6回目の核実験(2017年9月)などで緊張がピークに達した時だった。

 ただ、今回の韓米日首脳会談の時間は25分にすぎず、具体的な対応策を打ち出すよりは、3カ国協力を誇示する宣言レベルのメッセージを出す程度だという見通しが出ている。

 3カ国首脳が中国にどのような態度を見せるかも関心事だ。米国と日本は中国牽制に積極的だ。米国と日増しに対立が深まっている中国もやはり、韓国や日本など非NATO加盟国の今回の会議参加に対して「新冷戦」を言及し、不快感を示している。大統領室側は、米日の中国牽制には距離を置くだろうと述べた。大統領室関係者は「我々は中国と台湾海峡に関して議論するためにここマドリードに来たのではなく、韓国がグローバル国家として世界の中でどのように我々のブランドに合わせて運用するかを参考にし、その内容を他の国々と協力するために来た」と述べた。しかし、NATOを主導する米国が韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドなどアジア地域のNATO非加盟国家を招請したこと自体が、中国封鎖と無関係ではなく、これに対する米国の要求と圧迫が予想される。

 大統領室関係者は「欧州連合(EU)内での中国の経済と安保影響力拡大のようなジレンマと矛盾がインド太平洋地域にもあるため、NATOとどのように協力するか、戦略的交流は存在すると言うことができる」と述べた。

マドリード/キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1048880.html韓国語原文入力:2022-06-29 02:41
訳C.M

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