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ラムザイヤー教授、またもや妄言…「慰安婦強制連行の証拠ない」

登録:2022-01-06 02:23 修正:2022-01-06 06:51
ソウル大学のチョン・ジンソン教授研究チーム提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍慰安婦被害者を「売春婦」と表現し、物議を醸したハーバード大学ロースクールのマーク・ラムザイヤ―教授が、今度は「慰安婦強制徴用の事実を立証する同時代の文書はない」と主張した。

 ラムザイヤー教授は5日(現地時間)、ハーバード大ロースクールのホームページに掲載した「太平洋戦争における性サービスの契約:批評に答える」で、これまで自身に向けられた批判に対し、このように主張した。

 ラムザイヤー教授は同論文で「韓国人女性が自分の意志とは関係なく銃口を向けられた日本軍によって(慰安婦に)連れて行かれたという主張は偽り」だと指摘した。彼は特に、吉田清治氏が1983年に出版した本『私の戦争犯罪』の内容が、慰安婦強制徴用の事実上唯一の根拠だったと強弁した。同書は吉田氏が済州道から直接慰安婦を連行したという経験談を記した手記だ。

 ラムザイヤー教授は同書について「騎馬部隊が韓国人女性を銃剣で脅して強姦し、慰安所の性奴隷として送り出したという内容」だとし、「韓国人女性の強制徴用説を取り上げた1996年の国連報告書はかなりの部分同書に依拠している」と主張した。「1945年の終戦後、35年間(強制徴用を立証する)いかなる証拠もなかった。1980年代後半になって一部の韓国人女性がこれを主張し始めただけ」だとし、「(吉田氏の)本をきっかけに韓国人女性たちが過去と違って強制徴用を主張し始めたが、吉田氏は死ぬ前に自分の本が創作(フィクション)だと認めた」と指摘した。

 ラムザイヤー教授は2020年12月、慰安婦強制連行を否定する論文を国際学術誌「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス(IRLE)」に発表し、大きな論争を巻き起こした。彼は当時論文の中心内容が慰安婦女性の契約条件に関するものだったにもかかわらず、「提起された批判は論文の中心内容の『契約内容』について言及もしなかった」と主張した。また、従来の研究や図書を正確に引用していないという批判に対し、「ごく少数のミスはあったが、(慰安婦)契約の分析には影響を及ぼさない程度」だと弁護した。

 ラムザイヤー教授はまた、慰安婦被害者の証言も信憑性に欠けると主張した。特に、慰安婦被害者のイ・ヨンスさんを狙って、証言を変えたことで「最も悪名が高い」と攻撃した。

 彼は自分の主張に反ばくするためには、論文を学術誌に掲載し、審査を受けなければならないと主張した。世宗大学のパク・ユハ教授が慰安婦関連書籍を出版して訴訟に巻き込まれた事件と、リュ・ソクチュン前延世大学教授が講義中に日本軍慰安婦を売春と言って裁判を受けた事件を取り上げ、「学問の自由が脅かされている」と主張した。

 ラムザイヤー教授の主張は「日本政府が発見した資料では軍や官憲による強制連行を確認できるものはなかった」という日本政府の主張と同じ脈絡だ。日本政府は、慰安婦動員過程の強制性を認めた河野談話(1993年)は継承するとしながらも、強制連行における軍や官憲の関与は否定している。日本政府は、2015年末の韓日慰安婦合意後、2016年初めに開かれた国連女性差別撤廃委員会第63回会議でも、このような内容の答弁を提出している。当時も慰安婦強制連行の証拠はないと主張することで、「慰安婦=性奴隷=国家犯罪」という国際社会の常識を覆そうとしているという批判を受けた。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1026151.html韓国語原文入力:2022-01-05 19:42
訳H.J

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