コロナワクチンを2回接種した後に感染する可能性は約0.5%と、極めて低いとする調査結果が出た。
21日(現地時間)発行の米国の「ニューイングランド医学ジャーナル」に掲載された研究論文によると、ファイザーやモデルナのワクチンを2次接種まで終えたロックフェラー大学の417人の職員のうち、その後にコロナに感染したのは0.5%にも満たない2人だけだった。CNNが報じた。
研究論文の著者は、このような結果について「全国民にワクチンを接種しようとする緊迫した努力の重要性を決して損ねるものではない。むしろコロナ変異株を予防するために新たなワクチンの接種を推進すべきであることの根拠を提供する」と述べた。
同論文によると、ワクチンを接種しても感染症にかかる現象を表す「ブレイクスルー感染(breakthrough infections)」は、2人とも変異株によるものだった。2人のうちの1人が感染した変異株にはE484K変異が含まれていることが確認されたが、この突然変異は南アフリカで初めて確認されたB.1.351変異株で発見されたものだ。E484Kは通常「エスケープ変異株(escape mutant)」と呼ばれるが、それはコロナワクチンの抗体を避ける能力があるように見えるからだ。2人に共に感染した変異株のうちの1つは、コロナ拡散の初期に現れたD614Gを含んでいた。
ブレイクスルー感染者のうちの1人は51歳の健康な女性だった。彼女は今年2月19日にモデルナのワクチンの2次接種を受け、19日後に陽性と判定された。もう1人は65歳の女性で、2月9日にファイザーのワクチンの2次接種を受けた。しかし、まだワクチンを打っていない同居人が3月3日に陽性判定を受け、彼女自身も翌日からコロナの症状が現れた。結局、彼女も同月17日に陽性判定を受けた。
CNNは、ブレイクスルー感染や変異株への感染に関する類似の発見が、より多くの参加者からなるグループからも行われるかどうかについては、さらなる研究が必要だと述べた。これについて、米国の疾病予防管理センターは先週、「ワクチンの2次接種を終えた全米の8400万人のうち、これまでにブレイクスルー感染が確認された事例は6000件以下」と述べたとCNNは報じた。