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パク・ウォンスン前ソウル市長事件の被害者「あきらめることなく真実究明」

登録:2020-10-16 03:32 修正:2020-10-16 09:20
15日午前にソウル図書館前で開かれた「ソウル市長威力性暴力事件共同行動発足記者会見」にて。参加者がプラカードを掲げている/聯合ニュース

 パク・ウォンスン前ソウル市長による強制わいせつ事件の被害者Aさんは、告訴100日目となった15日、「諦めずに、屈せずに生きて真実を究明し、韓国社会が正義を実現する様子を必ず見守りたい」という立場を明らかにした。

 韓国性暴力相談所、韓国女性の電話など、被害者を支援してきた女性団体はこの日、ソウル市役所前で「ソウル市長威力性暴力事件共同行動」の発足記者会見を開き、Aさんの記した文章を代読した。団体が公開した文章でAさんは「とても長くてつらい時間」とこの100日を振り返った。「身の上に関する不安と脅威の中で、住所を移して過ごしている。やむことのない2次加害の中で、二度と正常な生活は送れそうにないという絶望感に苦しみ、特にその震源地が近しかった人たちだという事実に恐怖し、病気になったりもした」と打ち明けた。

 またAさんは「『再び立ち上がれるだろうか』と途方に暮れて、絶望しながらも、私のために寄せてくださる気持ちのおかげで頑張っている。単なる事件で終わるのではなく、女性と弱者の人権に影響を及ぼし、韓国社会の本質的な問題の解決と防止に役立つことを願う」と述べた。

 この日の記者会見では、アン・ヒジョン前忠清南道知事の性暴力を明らかにしたキム・ジウンさんの発言も代読された。キムさんは「先に似たような経験をした者の一人として、(Aさんに)固い連帯と変わらぬ支持の気持ちを伝える」と述べた。女性団体をはじめ288の市民団体が参加した「ソウル市長威力性暴力事件共同行動」は今後、パク前市長事件の真相究明と2次加害の根絶を求める活動を続けていく計画だ。

パク・ユンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/965983.html韓国語原文入力:2020-10-15 21:34
訳D.K

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