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韓国軍、警戒・監視を強化…チョン国防部長官「緊張感が非常に高まっている」

登録:2020-06-16 05:07 修正:2020-06-16 07:00
チョン・ギョンドゥ国防部長官が今月15日午後、ソウル市中区のウェスティン朝鮮ホテルで「新型コロナ19と国防改革2.0」をテーマに開かれた2020年国防学術セミナーで基調演説を行っている//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が軍事挑発の意志を示したことを受け、韓国軍も北朝鮮に対する警戒・監視態勢を強化した。チョン・ギョンドゥ国防部長官は15日、「軍はあらゆる状況に備え、確固たる軍事準備態勢を維持している」と強調した。

 軍と国防部の関係者は同日、「朝鮮労働党のキム・ヨジョン中央委員会第1副部長が報復行動を連続予告する談話を発表してから、各軍も最前線で北朝鮮に対する警戒・監視態勢を強化している」と述べた。軍は最前線地域でサーモセンサー装備(TOD)をはじめ、SIGINT(通信傍受・映像情報分析)装備で監視活動を強化し、空中と海上ではピースアイ(航空統制機)やイージス駆逐艦などで監視態勢を維持しているという。彼らは「全般的な対北朝鮮監視態勢が強化されたのは事実」だとしながらも、「ただし、今のところ(北朝鮮の軍事活動に関する)特異な動向は見つかっていない」と伝えた。軍当局は合同参謀本部傘下のすべての部隊に飲酒・会食・ゴルフ禁止の指示を下した。

 一方、チョン・ギョンドゥ長官は同日に開かれた「2020年国防学術セミナー」で、「北朝鮮が最近の軍事行動を示唆する『対敵行動』の行使権を軍総参謀部に与えるつもりだ』と言及し、緊張感が非常に高まっている状況」だと述べた。さらに、政府が過去最大の予算を投じ、「陸海空の精密誘導兵器や3千トン級潜水艦、グローバルホーク、偵察衛星、F35Aステルス戦闘機など先端兵器体系の戦力化を通じ、戦略的抑止能力と全方位脅威対応能力を強化している」とし、「北朝鮮の非核化と朝鮮半島平和体制の構築に向けた政府の努力を強く後押ししていく」と強調した。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/949439.html韓国語原文入力:20-06-16 02:43
訳H.J

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