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韓国や日本などアジア、3月の製造業指標軒並み悪化

登録:2020-04-02 05:45 修正:2020-04-02 07:04
韓国の製造業PMI。*指数が50を上回れば前月に比べて景気“拡張”を、下回れば“収縮”を意味する。(資料:HISマークイット)//ハンギョレ新聞社

 製造業購買担当者指数(PMI)など各国の実態経済活動データを収集・発表する米英基盤市場情報調査会社「IHSマークイット」が1日(現地時間)、韓国や日本などアジア諸国の3月のPMI指標報告書を発表した。貿易依存度が高い韓国と日本の製造業生産および新規注文が世界的な金融危機以来最悪の状態に落ち込んだ。

 韓国の3月の製造業複合PMIは44.2で、金融危機の真最中だった2009年1月以来、最低値を記録した。2月(48.7)に続き、さらに悪化しており、中国の2月のPMI指数(40.3)近くまで下がった。この複合PMIを構成する複数の部門の一つである新規注文指数や輸出販売指数(数値は未発表)も、グローバル需要の激減により、11年ぶりの最低値に落ち込んだと、報告書は伝えた。3月の工場生産指数は実に38.5(2月44.4)まで墜落した。

 製造業PMIは毎月、各国ごとに約400のメーカーの購買担当者を対象に、新規注文や生産量、在庫の現状などを調査(今回3月は12~23日)した結果をもとに算出される。指数が50を上回れば前月に比べて景気“拡張”を、下回れば“収縮”を意味する。韓国の調査を担当したジョー・ハイス氏(IHSマークイットのエコノミスト)は「貿易およびグローバル経済サイクルとかみ合った韓国経済の特性を勘案すれば、製造業で最悪な瞬間はまだ訪れていないかもしれない」と述べた。

 昨年第4四半期からすでに“低迷”(第2四半期連続マイナス成長)に入ったと評価される日本経済も急減速し、3月の製造業複合PMIが44.8(季節調整値)に落ち込んだ。東日本大震災が起きた2011年4月以来最も低い水準だ。3月の製造業新規注文は2月に比べて-30%、産出量は-25%を記録した。他の国の3月の製造業PMIを見ると、ベトナム(41.9)、ASEAN(43.4)、インドネシア(45.3)も大幅に下落したが、中国(50.1)や台湾(50.4)は50をわずかに上回った。ダニエル・イェルギンIHSマークイット副会長は今回の調査結果について「まるで1カ月前の地球惑星ではない他のところに来ているようだ」と述べた。

チョ・ゲワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/935262.html韓国語原文入力:2020-04-02 02:32
訳H.J

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