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スウェーデン首相、文大統領に防疫経験の共有を要請

登録:2020-03-21 06:51 修正:2020-03-21 08:16
文在寅大統領が今月20日午後、大統領府与民館でスウェーデンのステファン・ローベン首相と電話会談を行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 欧州首脳らが相次いで文在寅(ムン・ジェイン)大統領に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の防疫経験を共有してほしいと要請している。COVID-19が急速に広がる中、防疫模範国家と評価される韓国の対応を自国に活用するためと見られる。

 文大統領は20日、スウェーデンのステファン・ローベン首相と電話会談を行った。カン・ミンソク大統領府報道官によると、会談を要請したローベン首相は「韓国政府が多くの検査を実施するなど、COVID-19に対する強力な対応が非常に印象的だ」としたうえで、「韓国はすでに状況を安全にコントロールしながら安定化段階に入ったものとみられる。成功的なCOVID-19対応事例として注目している」と述べたという。これに対して文大統領は「COVID-19事態は世界的な挑戦であり、一国に限った問題ではないだけに、国際社会の協力と連帯がいつになく大切だ。韓国政府がCOVID-19の防疫と治癒過程で蓄積している経験と臨床データを国際社会と積極的に共有する意向がある」と述べた。ローベン首相は韓国の蓄積された経験と臨床データ共有の意思に謝意を表し、「スウェーデン政府のCOVID-19対応に非常に有用であろう」と答えた。

 これに先立ち、13日にはフランスのエマニュエル・マクロン大統領が文大統領と電話会談を行い、防疫経験の共有を要請した。当時、マクロン大統領は「フランスも韓国が成功的に取っている措置の優秀性と方法を学び、経験を共有したい。韓国の防疫経験を共有してほしい」と述べた。5日にはアラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ皇太子が文大統領との電話会談で、COVID-19診断キットの輸出を要請した。その後、韓国は診断キット5万1千個を緊急輸出した。

 一方、ホン・ナムギ経済副首相は20日、「米国などからCOVID-19診断キットの輸出を要請され、保健福祉部が検討している」と述べた。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/933543.html韓国語原文入力:2020-03-2102:35
訳H.J

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