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新たに231人の感染を確認…大邱の風邪症状患者2万8千人の全数調査へ

登録:2020-02-25 06:20 修正:2020-02-25 10:59
韓国国内の新型コロナ患者の地域別発生現況(資料:疾病管理本部、単位:人)。括弧内は新天地大邱教会関連/清道デナム病院関連感染者数(24日午前9時基準)//ハンギョレ新聞社

 韓国国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が24日だけで231人急増し、累積感染者数が833人に増えた。感染者数が4日連続で三桁の増加推移を見せた中、1日の増加幅も最高値を記録した。保健当局は、集団感染の中心となった新天地大邱(テグ)教会の信者約9千人余りだけでなく、風邪の症状を見せている大邱市民約2万8千人に対する全数調査を行う計画だ。24日の中央防疫対策本部の集計(午後4時基準)によると、新たに感染が確認された人は同日一日だけで231人増えた。21日に100人の感染者が一気に増えた以降、22日に229人、23日に169人など急増が続いている。大邱(484人)・慶尚北道(198人)地域の感染者数が682人に達する。新天地大邱教会と清道デナム病院関連の感染者の割合が全体の74.6%(午前9時基準)を占めている。同日現在、感染が疑われて検査を受けた患者は1万1631人に達しており、退院した患者は22人に増えた。

 保健当局は新型コロナウイルス感染者の個別の感染経路を追跡するよりも、検査の拡大による患者の早期発見が感染拡大を防ぐカギになると見ている。これから2週間、新天地大邱教会がある大邱地域で集中的な検査を実施し、1カ月以内に感染拡大を食い止めるということだ。

 これに伴い、保健当局は大邱で風邪の症状を見せている約2万8千人と新天地大邱教会の全体信者9334人を合わせた約3万7千人に対する全数調査を進めている。現在、防疫体系で可能な一日最大検査数は7500件ほどだ。今月末まで一日1万件に増やし、全国77カ所の検査機関も来月には100カ所に拡大する計画だ。検査の拡大に向けて、中央防疫対策本部は公共病院医療陣や軍医療陣、公保医のなどの公共医療人材162人など医療陣の保護具や診断検査装備を支援する計画だ。大邱で検体の採取などを行う医療陣も公開募集する。

 チョン・ウンギョン中央防疫対策本部長は同日、定例ブリーフィングで、「新天地大邱教会で始まった流行が大邱地域内で2次拡散を通じてある程度広がったものと懸念される。早期に感染者を見つけ出し、隔離することで、さらなる感染拡大を遮断しなければならない」とし、「今後2週間は有症者に対する検査を集中的に行い、それ以降は治療に集中する戦略を展開する」と述べた。保健当局が大邱地域の患者の早期発見に力を入れることにしたのは、新天地大邱教会を中心にした感染拡大が類を見ない早い水準で進んでいるためだ。特定感染病の感染力を示す基準には、感染者が2倍に増えるのにかかる時間である「感染病倍加時間」(epidemic doubling time)がある。新天地大邱教会関連の初の感染者(31人目の患者)が18日に発生してから、感染者数はほとんど毎日2倍に増えており、倍加時間は1日に過ぎなかった。これは中国よりも速い速度だ。ジョージアサザン大学のカマルリッチ・ムニスロドリゲス教授チームの医学論文によると、中国全体の平均倍加時間(1月20日~2月9日)は1.3~3.4日で、湖北省も2.5日だった。仁荷大学医学部のイ・フンジェ教授(社会医学)は「密集した大型教会の中で感染が拡大し、倍加時間が短くなった」と説明した。

 同日、新型コロナウイルス感染者のうち、死亡者は計8人に増えた。7人目の死亡者(62・男性)と8人目の死亡者(67・男性)も清道デナム病院の入院患者たちだ。同日基準でECMO(体外式膜型人工肺)などを使用中の患者は2人で、酸素マスクを着けている重症者は13人だ。

パク・ダヘ、パク・スジ、ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/929607.html韓国語原文入力:2020-02-25 02:14
訳H.J

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