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韓国宗教界、新型コロナ拡散防止のために聖堂・教会・寺院で閉門

登録:2020-02-24 22:00 修正:2020-02-25 07:34
ソウル市江東区明逸洞のマンション団地の中央にある明声教会=資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国国内で新型コロナウイルス(COVID-19)の拡散を防ぐため、宗教界がミサ、礼拝、法会の実施を中止した。

 韓国カトリックでは、19日に大邱(テグ)大教区が3月5日までミサを中止したのを皮切りに、教区内で感染者が出た安東(アンドン)教区も22日にミサを暫定中止した。

 また同じ日に光州(クァンジュ)大教区が、23日には水原(スウォン)教区、24日には清州(チョンジュ)、釜山、軍宗(グンジョン)、仁川(インチョン)、全州(チョンジュ)、春川(チュンチョン)、議政府(ウィジョンブ)教区の7教区がミサの中止に加わった。軍宗教区もミサを中止したことに伴い、全11教区がミサの中止決めた。現在までにミサの中止を決めていない教区は、ソウル大教区、大田(テジョン)教区、原州(ウォンジュ)・馬山(マサン)・済州(チェジュ)教区の5カ所だ。

 ミサを中止することにした教区は、信者に黙珠祈祷5段と聖書奉読などで主日ミサ参礼義務に代え、すべての会合、教育、行事などの聖堂内の集いも中止すると告知した。

 韓国カトリックは、通常の病者領聖体は一時中止するものの、危篤の病人に限り病者聖事を執典し、懺悔は聖堂内の告解所ではなく換気できる開放された場所で執典する旨を案内した。また、四旬節の初日である灰の水曜日(2月26日)には、ミサと礼式は省略するものの断食と禁欲を守り、懺悔と克己の精神で四旬節を過ごすようにした。

 ミサを行う聖堂の場合、ミサの時間を最大限短縮し、参席者は全員マスクを着用し、互いに一定の距離を維持し、聖歌合唱と祈祷文の合誦を避けることにした。

 プロテスタントでも、新型コロナが広がっている大邱の相当数の教会が、当分は信者が集まる礼拝を中断している。また釜山でも、海雲台(ヘウンデ)水営路教会と東釜山教会が23日から教会を暫定閉鎖した。ソウルでも明声教会が春と秋に定期的に一週間ずつすべての信者が参加する形で3月3~7日に予定していた暁特別礼拝を5月に延期した。

 仏教界では、陰暦元日の法会をはじめとするすべての法会、聖地巡礼、教育など大衆が参加する行事とすべての集いは全面的に取り消し、山寺では一時的に山寺を閉鎖することにした。

 また、全国137の寺で行っているテンプルステイを3月20日まで中止することを決めた。

チョ・ヒョン宗教専門記者 (お問い合わせ (お問い合わせ japan@hani.co.kr ) )
https://www.hani.co.kr/arti/society/religious/929601.html韓国語原文入力:2020-02-24 20:46
訳J.S

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