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15人目の患者、自宅隔離規則を違反し親類との食事で感染症をうつす

登録:2020-02-14 06:26 修正:2020-02-14 08:35
今月2日午後、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の患者が訪問したソウル中区ソウル駅で、乗客たちがマスクをつけて移動している=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 韓国国内でCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)を発症した15人目の患者が、感染が確認される前の自宅隔離期間中に、自宅隔離規則を違反して同患者の親類が感染したことが確認された。

 13日、疾病管理本部の説明を総合すると、15人目の患者(韓国人国人男性・43)は先月20日、4人目の患者と中国武漢で同じ飛行機で入国した後、濃厚接触者に分類され、先月29日から自宅隔離に入った。1日から呼吸器症状を訴えた15人目の患者は、同日午後2時に保健所選別診療所を訪れて検査を受け、翌日の2日に感染が確認された。20人目の患者(韓国人女性・41)は15人目の患者の義妹で、同じ建物に住んでいるものの、違う階に居住している。20人目の患者は15人目の患者の感染が確認された2日から自宅隔離に入り、5日に感染したことが判明した。

 問題は20人目の患者が15人目の患者といつ接触したかという点だ。15人目の患者が先月29日から自宅隔離に入った状態だったため、20人目の患者がその前に15人目の患者と接触して感染したならば、15番人目の患者の症状が1日から現れたことを考えると、初の無症状感染事例になり得る。一方、15人目の患者の自家隔離以降に接触したなら、自宅隔離生活規則を破ったことになる。疾病管理本部が発表した自宅隔離対象者および家族・同居人の生活規則によると、自宅隔離者には独立された空間で一人で生活すること(食事はひとりでする)▽家族や同居人と対話など接触しないこと(避けられない場合には顔を合わせず、マスクをつけたまま、互いに2メートル以上距離を置く)などが義務付けられている。

 ハンギョレが疾病管理本部に確認した結果、15人目の患者が自宅隔離期間中だった今月1日、2人が一緒に食事をした事実が確認された。自宅隔離者生活規則を違反したのだ。疾病管理本部の関係者は「やるべきこととやってはいけないことなどについて注意しているが、実際自宅隔離者たちが14日間を生活規則を守っているかどうかを一つひとつ検査するのは難しい」と話した。2人の患者が住む水原市の長安保健所は「1日2回、電話モニタリングで発熱の有無などを確認し、自宅隔離を維持するように要請した。今月1日は15人目の患者が確定判定を受ける前だったため、訪問消毒を行わなかった」と話した。

 イ・ジェガプ翰林大医学部教授(感染内科)は「自宅隔離は個人の規則順守が何よりも重要だ。政府が十分な教育と支援を提供し、自ら規則を守れる環境を作らなければならない」と指摘した。チョン・ビョンユル・チャ医学部教授(予防医学)は「自宅隔離生活規則を違反し、家庭で家族と一般的に生活すると、家族を危険にさらすことになる」とし、「対象者自らが家族と知人を保護するという気持ちで管理しなければならない」と話した。

 一方、中央事故収拾本部は同日の定例ブリーフィングで「COVID-19に関連し、自宅隔離者の管理を強化するため、自宅隔離者管理業務を行政安全部が担い、市道別地域担当官(課長級)を指定して管理の力量を集中する予定」だと発表した。

カン・ジェグ、パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/928213.html韓国語原文入力:2020-02-14 04:59
訳H.J

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