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武漢からの入国者、2週間ぶりに見つかり陽性確認…行方不明も29人

登録:2020-02-07 02:17 修正:2020-02-07 08:32
6日午後、京畿道高陽市(コヤンシ)の首都圏鉄道車両整備団・高陽基地で、防疫作業者たちがKTXの車両内部を消毒している=高陽/カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社

 韓国国内の新型コロナウイルス感染症の23人目の患者は、今回の感染症の集団発生地である武漢から韓国に入国した後に連絡が取れなくなっていた人と確認された。保健当局が武漢からの入国者を対象に行なってきた全数調査で、依然として行方の分かっていない人は6日現在29人。入国当時には症状が見られなくても、23人目の患者のように発症するケースもあるため、感染経路を特定することが困難な地域社会での感染につながる恐れがある。

 6日、疾病管理本部・中央防疫対策本部は新型コロナウイルスに感染した患者が新たに4人確認され、この中には武漢から来た58歳の中国人女性(23人目)が含まれていると明らかにした。先月23日に入国した23人目の患者は、保健所の調査で発熱が確認されたため検査した結果、陽性判定を受けた。忠清南道所在の大学に留学中の子どもに会うために入国していた。武漢から入国したものの初期には症状が見られなかったため、空港の検疫網では捕捉されていなかった。

 同日、中対本は23人目の患者について「武漢居住者であるため国内で感染したとは考えにくい。武漢で感染してやって来て発症した可能性の方が高いと思う」と説明した。一緒にいた他の7人の中国人は陰性と確認された。

 保健当局は新型コロナウイルスの地域社会での感染に備えるため、先月13日から26日までに武漢から入国した人を全数調査している。調査対象者は2991人に上る。中対本は潜伏期が過ぎたか、もしくは既に韓国を離れた出国者(1568人、5日午後3時現在)を除く271人がモニタリングを受けていると明らかにした。この調査は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の指示で先月28日から実施されている。

 問題は連絡がつかない29人の外国人の発症などを確認する方法がないということだ。幸い23人目の患者の所在は、ソウル市と警察が5日に西大門区のある民泊の建物ということを突き止め、区役所に伝えたが、連絡が途絶えている残りの人々をどのように追跡するかは霧の中だ。症状が出始めた23人目の患者は、ほぼ同時刻に疾病管理本部のコールセンターに届け出ていたことが分かった。西大門区役所関係者は「図らずもほぼ同時だった。住所が重なり、保健所が現場に出向いて検体を採取し、隔離措置した」と説明した。

 チョン・ウンギョン本部長は「外国人は所在が把握しにくいが、現在、警察庁が防犯カメラ(CCTV)などを見て追跡するなど、さまざまな捜査手法で行方を探っており、そのようにして確認された外国人は地方自治体が積極的に管理している」と述べた。23人目の患者の、先月23日の韓国入国から6日に確定判定を受けるまでの詳細な移動経路はまだ公開されていない。

パク・スジ、パク・ヒョンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/927316.html韓国語原文入力:2020-02-06 22:09
訳D.K

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