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2人目の患者、初の完治判定で退院…13人目もまもなく退院する可能性も

登録:2020-02-06 06:36 修正:2020-02-06 08:34
2人目の患者は十日後に外来診療する予定 
「感染症の拡散の恐れはない」 

1人目の患者は6日に隔離を解除する計画 
13人目の患者は“退院基準”を満たしているかどうか確認
韓国国内における新型コロナウイルス感染症の2人目の患者が初めて全快して退院した今月5日午後、ソウル中区国立中央医療院で同患者の主治医だったチン・ボムシク国立中央医療院感染内科教授(左からに2番目)が退院の経緯を説明している=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 韓国国内で確認された新型コロナウイルス感染症患者19人のうち、初めて完治の判定を受けた2人目の患者が、13日間の入院治療を経て、5日に退院した。

 国立中央医療院は同日、ソウル中区国立中央医療院で記者会見を開き、「先月24日に確定判定を受けて入院した2人目の患者から、入院7日目(1月30日)以降のどの痛みなどの臨床症状が消えた。以後、24時間間隔で施行した検査で2回以上『陰性』基準を示し、退院条件が満たされたため、同日退院させた」と発表した。初の完治患者の退院は「新型コロナウイルス感染症中央臨床タスクフォース(TF)」で客観的な臨床情報と専門家らの討論内容を総合して決定されたと病院側は伝えた。このTFは先月31日、確定患者の臨床経験を共有し、治療戦略を協議するために立ち上げられた。

 2人目の患者の主治医だったチン・ボムシク国立中央医療院感染内科教授は「入院3日目(1月26日)から投与を開始し、抗ウイルス剤のカレトラ(エイズ治療薬)を使用した結果、3日目から胸部レントゲン検査で好転の所見を示した。入院5日目(1月28日)から10日目まで(今月2日)、上・下気道からウイルスが検出されなかった」とし、「新型感染症であるだけに、これまでより厳格な基準を適用し、慎重に退院を決定した」と説明した。さらに、「先月29日まで咳などの症状があったが、疾病管理本部の検査でウイルスが検出されなかったのは二日前の27日だった。退院基準を満たしたのは先月31日から今月1日の間」だと説明した。

 医療陣は退院した2人目の患者が残りの回復期間中、ウイルスを広げる可能性は小さいと見た。パン・ジファン中央感染病病院運営センター長は「回復期に入っており、ウイルスが検出されないことまで確認したので、患者が退院後に他の人に病気を広げる恐れはないと思う」と述べた。ただし、退院した後、予想できなかった合併症などが現れる可能性に備え、2015年のMERS(中東呼吸器症候群)事態同様、定期的な外来診療を通じた追跡観察を続ける方針だと述べた。2人目の患者は今月15日に外来診療を受ける予定だ。

 同日の記者会見では、先月20日に感染が確認された1人目の患者(35・中国人女性)と、同月31日に中国武漢からの帰国便で入国した13人目の患者(28・韓国人男性)の状態と退院の可能性も取り上げられた。1人目の患者の診療を担当しているキム・ジニョン仁川医療院感染内科専門医は、「週末の間の症状が段階的に好転し、今月1日と2日の二度の検査ではウイルスが検出されなかった」とし、「現在進められている3~4日の検査結果でも陰性反応が出た場合、6日頃、隔離を解除する計画だ。しかし、患者が中国人で、現在武漢に帰る道が絶たれているため、退院の時点についてはもう少し検討する必要がある」と説明した。

 無症状状態で入国し、現在は国立中央医療院に入院している13人目の患者も、軽微な肺炎以外の症状がなく、安定的な状態を保っている。チン・ボムシク教授は「ウイルス排出の様子を見ながら、退院基準を満たしているかどうかを確認することが重要な状況だ」と述べた。

ソン・ダムン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/927124.html韓国語原文入力:2020-02-06 02:39
訳H.J

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