中央選挙管理委員会は13日、比例議席を得る目的で既存の政党の名称に「比例」をつけた形の衛星政党結党を不許可とすることを決定した。これによって、共に民主党などの「4+1協議体」による準連動型比例制選挙法改正に対抗して自由韓国党が推進してきた「比例自由韓国党」結成は不可能になった。選管の決定が衛星政党論争に終止符を打ち、4月の総選挙で各党が支持を得るために正々堂々と競う契機となることを願う。
選管は政府果川(クァチョン)庁舎で選管委員全体会議を開き、「『比例○○党』はすでに登録済みの政党の名称とはっきり区別されておらず、政党法第41条(類似名称などの使用禁止)3項に違反するため、その名称を政党の名称として使用することはできない」と決定した。既存の政党の名称に「比例」を入れた創党準備委員会の設立を届け出た比例自由韓国党、比例韓国党、比例民主党の3団体は「創党準備委員会および政党の名称はすでに登録済みの政党の名称とはっきり区別されなければならない」とした政党法の規定に明らかに反するという結論だ。
選管の決定は、政党法と国民の常識に合致する合理的な判断だ。自由韓国党が比例自由韓国党という衛星政党を作って比例議席を多く得ようとするのは、民意を歪曲する低劣な小細工に過ぎない。韓国党は選管の決定に反発しているが、自ら招いた屈辱だ。選挙法改正案が国会のファストトラックに上がってからも、8カ月にわたって代案すら出さないまま食い下がりながら、「衛星政党結党」を公言し、実際に比例自由韓国党創党準備委の結成を届け出たこと自体、コメディのようなものだった。実際の得票率よりも巨大政党が過剰に議席を獲得する現制度の改善を目指した「準連動型比例代表制選挙法」改正を無力化しようとする浅はかな策だった。
巨大政党が比例代表であと数席を獲得しようとして見せかけの「偽政党」を急造し、議員の貸与を通じて比例代表名簿の上位を確保しようと考える発想自体が稚拙だ。「比例」だけをつけた類似名称を使って比例代表の議席を獲得し、総選挙後には既成政党と合併すれば、韓国政治はより民意と乖離し、歪曲されるだろう。
自由韓国党だけでなく、共に民主党などの他の政党も選管の決定に従うべきである。今後も再び小細工で国民を混同させて票を得ようとすれば、なおさら背を向けられるだけだということを知るべきだ。すべての政党は4月の総選挙で党名と綱領・政策を全面に掲げ、堂々と民意の評価を受けるために最善を尽くさなければならない。