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ビーガン北朝鮮政策特別代表、今週中に国務副長官に指名へ

登録:2019-10-30 03:38 修正:2019-10-30 07:50
米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表が、早ければ今週中に国務省のナンバー2「副長官」に指名されるだろうとAP通信が報道した=資料写真//ハンギョレ新聞社

 米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表は、早ければ今週中に国務省ナンバー2の「副長官」に指名されるものとみられる。

 28日のAP通信の報道によると、国務省副長官の人選過程をよく知るトランプ政権の2人の当局者と議会補佐陣らが、ビーガン代表が空席になる国務省副長官職に数日内に指名されそうだと明らかにした。

 ビーガン代表が指名された場合、次期ロシア大使に指名されたジョン・サリバン副長官の後任となる。ロシア大使と国務副長官は、いずれも上院の承認聴聞会を経て任命される地位だ。サリバン副長官のロシア大使就任に向けた承認聴聞会は30日に開かれることが決まっているので、ビーガン代表の指名は多少急な感がある。ビーガン代表の副長官への指名は当初9月中旬に行われるという予想があったが、国務省が「ウクライナスキャンダル」で米下院の弾劾調査を受けることになり、見送られてきたというのがAPの説明だ。現在トランプ大統領の側近たちはもちろん、ホワイトハウスと国務省の前職・現職官僚たちが相次いで議会に呼ばれ、証言をしている状況だ。

 ビーガン代表はジョージ・ブッシュ(息子のブッシュ)大統領時代の2001年にホワイトハウス国家安保会議事務総長として政界入りし、議会で国家安保問題における最高顧問役を務めている。また、フォード自動車で14年にわたり国際的な対行政業務を遂行する役員を務め、昨年の8月に国務省北朝鮮政策特別代表に任命された。同氏は、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の会談につながった一連の朝米協議の過程で、めざましい成果を上げたという評価を受けている。

 ビーガン氏は副長官に昇進しても北朝鮮との実務協議の首席代表の地位にとどまる可能性があるという展望も出ている。国務省「ナンバー2」と地位が強化されるだけに、北朝鮮との交渉に有利に作用する可能性はあるものの、北朝鮮との協議のみに注力することは難しいかもしれないという分析も出ている。

イ・ジョンエ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/914995.html韓国語原文入力:2019-10-29 14:46
訳D.K

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