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カン外交部長官「韓米首脳間の通話内容流出、意図がないと見ることはできない」

登録:2019-05-27 09:45 修正:2019-05-27 11:42
カン・ギョンファ外交部長官が25日午後、仁川国際空港を通じて帰国し、韓米首脳間の通話内容を駐米大使館の幹部級外交官が自由韓国党のカン・ヒョサン議員に流出した事件と関連した取材陣の質問に答えている/連合ニュース

 カン・ギョンファ外交部長官は、韓米首脳間の電話通話内容を駐米大使館所属の外交官が自由韓国党のカン・ヒョサン議員に流出した事件について、「意図的な流出」とみられると述べ、「調査結果を見て厳重に問責をする」と明らかにした。外交部は調査が終わり次第、当該外交官に対する人事処置とともに法的手続きも進めるものとみられる。

 25日午後、フランス・パリへの出張を終え仁川空港を通じて帰国したカン長官は「(外交官の今回の流出事件が)カン議員と組んで暴露する目的があったと思うか」という記者の質問に「いずれにせよ機密を対外的に流出するときは、そして様々な1次的調査を見たとき、意図がなくそのようにしたと見ることはできない」と述べた。

 カン長官はまた、「当該外交官の行為に公益的性格があるという主張が自由韓国党側から出ているが、これに対しどう思うか」という質問には「そのような事案ではないと思う」と答えた。自由韓国党側はこれに先立ち、外交官から受けた情報を基にしたカン議員の首脳間通話の内容の公開が「国民の知る権利」のための正当な議院活動だと主張した。

 カン長官は今回の事案に対し、米国側と論議したことはないと話した。韓米首脳間の通話内容が外交官によって流出され、両国間の疎通にも支障が生じるのではないかという懸念も出ている。カン長官は「(今回の事案を)深刻に考える」とし、徹底した調査の必要性も繰り返し強調した。さらに、「(外交部に対する)国民の信頼が崩れ、長官として責任感を感じる」とし、自分のリーダーシップも省みていると話した。

 外交部は監査官室職員を駐米大使館に送り、機密を流出した外交官を含め大使以下全職員を対象として監察を進めているという。外交部当局者は「米国で進行中の調査が終われば、結果によって措置を取るだろう」とし、「人事措置とともに法違反事項があればそれに見合う法的手続きも進めることになるだろう」と話した。首脳間の通話内容は「漏洩された場合、国家安全保障に害を及ぼす恐れがある」3級機密に該当する。外交部は、今回の事件をきっかけに外交機密管理など「全般的なシステム」も点検すると伝えられた。

 外交通商部長官と国連事務総長を担った潘基文(パン・ギムン)国家気候環境会議委員長は、24日のCBSラジオ「時事ジョッキー、チョン・グァニョンです」のインタビューで、今回の事件について「そのようなことを対外的に、特に政界に漏洩したということは実に不幸なことであり、あってはならないこと」だと話した。潘委員長は「首脳間の電話でも面談でも、記録は双方の合意があって発表するレベルをまた定めなければならない」とし、「そうでない場合は機密として保存されなければならない。それはどの国や外交社会でも基本」だと強調した。

パク・ミンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/895343.html韓国語原文入力:2019-05-26 21:12
訳M.C

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