4日、ソウルや仁川(インチョン)をはじめ、首都圏では今年に入って最もひどい粒子状物質(PM2.5)に見舞われた。ソウル地域は午前に一時200マイクログラム/立方メートル以上を記録した。世界各国のPM2.5の状況を一目で見られるウェブサイトを通じて、最悪のPM2.5がどこから来たのかを調べてみた。
韓国のPM2.5発生の原因について、中国発なのか韓国発なのかをめぐる論争は絶えない。1月には行政安全部の国家情報資源管理院が、史上初めてビックデータを使って韓国のPM2.5要因を分析した結果を発表した。韓国のPM2.5の相当量が中国から来ているという結論だった。
しかし、研究方法によってPM2.5の原因が変わることもある。特に最近、慶煕大学のキム・ドンスル教授チームがPM2.5を分析して発表した結果によると、2013年から2014年にかけてのソウル市内のPM2.5は、中国など国外の影響が26.9%とかなり低く現れた。
このように、研究方法によって中国の影響は異なってあらわれる。環境科学院と環境部は状況をこのように整理した。中国の影響は、普段は30~50%、PM2.5が非常にひどい高濃度のときは60~80%程度だということだ。
では、4日に最悪のPM2.5が発生した原因は何だろうか。世界中のPM2.5の状況を知らせるいくつかのサイトを調べた。これらのサイトによると、PM2.5が中国から来ているという事実が一目で確認できる。
まず、「エアビジュアル」というサイトを見ると、世界中の都市のPM2.5ランキングが出ている。4日午後3時現在、バングラデシュのダッカがPM2.5の数値が364マイクログラムで1位を占めた。北朝鮮のすぐ上にある中国の瀋陽が291マイクログラムで2位、インドのデリーが206マイクログラムで3位、韓国の仁川が180マイクログラムで4位を記録した。
世界中の風、天気、海の状態を見る地図サイト「アース」は、NASA、欧州の宇宙局などの資料を活用したという。ここで中国、モンゴル、北朝鮮、韓国の西側地域のPM2.5が非常に広範囲に分布しているのが見える。風の方向は西風。中国側から風が吹き、PM2.5の分布に影響を与えるのを見ることができる。
日本の気象協会のサイトも参照した。ここではPM2.5がどのように変化するかについて48時間予報する。ここでもやはり中国側にあるPM2.5のかたまりが広く広がり、韓国側に来てから徐々に分散する様子を見ることができる。
このように直接目で見れば、韓国のPM2.5がどこから来たのかもうすこしはっきり把握できる。韓国だけでなく、全世界的にPM2.5を減らす努力をしてこそ、PM2.5が完全に消えることになるだろう。