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訪朝したロシア外相「核問題は制裁解けば解決できる」

登録:2018-05-31 23:31 修正:2018-06-01 07:34
北朝鮮の金正恩国務委員長(左)が31日、平壌でロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に会い握手している/タス聯合ニュース

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が31日、平壌(ピョンヤン)を訪問したロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に会い、朝ロ友好・協力関係を議論したとタス通信が報道した。ロシア外務省も百花園招待所で会った金委員長とラブロフ長官が、朝鮮半島地域共助強化方案と周辺情勢に対する意見を交換したと明らかにした。

 金委員長はこの席で「米国の覇権主義に対抗して情勢を調整していく上で、あなた(ロシア)の指導部と周到綿密な意見交換をする用意があり、今後そうなることを期待する」と話した。

 ラブロフ外相は「ウラジミール・プーチン大統領は、大統領選挙勝利と関連したあなたの友好的発言を高く評価した」として「私たちは朝鮮半島はもちろん北東アジア全体の平和と安定、繁栄の雰囲気が醸成されることに関心がある」と応じた。続けて「あなたが文在寅(ムン・ジェイン)大統領と署名した板門店(パンムンジョム)宣言を強く肯定的に評価した」とし、「多方面で支援する準備ができている」と話した。また、金委員長に「ロシアを訪問してほしい」と要請した。

 ラブロフ外相はこれに先立ち、平壌(ピョンヤン)に到着するなりリ・ヨンホ外相と会談し「朝鮮半島核問題の解決は北朝鮮に対する制裁が解けなくては完全には解決されないと私たちは信じる」と話した。ラブロフ外相の平壌訪問は、今年4月リ・ヨンホ外相のロシア訪問に対する答礼の訪問形式だが、朝米首脳会談が差し迫った状況でなされたために注目を集めた。

 ラブロフ外相は「非核化をするには、明確に何段階かがなければならず、各段階で交渉がなければならない」と強調した。また、国連安全保障理事会の決定に合わせて、ロシアと北朝鮮が貿易・経済関係を拡大することができると話した。ラブロフ長官は「私たちは今年3月の両国政府委員会間の貿易と経済協力のための会談、4月のリ外相のロシア訪問中になされた合意事項の履行に関し、詳細に議論した」と明らかにした。

 こうした発言は、北朝鮮と米国が首脳会談を控えて終盤の交渉を行っている状況で、北朝鮮の非核化が段階的に進行されるほかはなく、米国が制裁解除などの補償策を明確に提示しなければならないと強調したものだ。

ファン・ジュンボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/847156.html韓国語原文入力:2018-05-31 20:41
訳J.S

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