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文大統領、軍事境界線超えて金委員長を出迎えるか

登録:2018-04-24 06:32 修正:2018-04-24 09:25
南北首脳会談で両首脳はどのように会うか//ハンギョレ新聞社

 27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の“歴史的”対面の大まかな日程が確定された。クォン・ヒョッキ大統領府春秋館長が23日、儀典・警護・報道に関する第3回実務会談の後、明らかにした内容によると、北側は南北分断後初めて板門店(パンムンジョム)北側地域を南側の取材陣に公開することにした。70年分断の歴史を乗り越えようとする両首脳の対面が全世界に生中継で伝えられる。金委員長の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)氏が同行するかどうか、公式歓迎式がいかなる形で行われるかなど、一挙手一投足に全世界の耳目が集まる見込みだ。

■文大統領、軍事境界線を越えて金委員長を出迎えるか

 北朝鮮が分断以降初めて、板門店北側地域を南側の取材陣に公開することにしたのは意味深い。朝鮮半島の非核化と恒久的平和体制を協議する南北首脳会談に注がれる世界の注目を考慮し、金正恩委員長が車で板門店北側地域に到着した瞬間から生中継するためというのが大統領府側の説明だ。大統領府関係者は「軍事境界線を越えて南側区域から記者団が生中継をする方向で準備を進めてきたが、北側の区域からの撮影記者団が取材すれば、(両首脳の)対面から公式歓迎式に至るまで、さらに臨場感のある映像を全世界に配信できるのではないかと、南北実務会談で話し合われたもの」だと話した。

 文在寅大統領が金正恩委員長をいかなる形で迎えるかは、歴史的な日を開く核心的な場面だ。大統領府関係者は、北側の最高指導者が、南北の分断以来初めて南側を訪れるだけに、それに準ずる“誠意”を文大統領が示すだろうと話した。このような点を考慮し、文大統領が板門店内の軍事境界線を越えて北側に渡り、金委員長を出迎えた後、一緒に南側に戻る案が有力視されている。南北首脳が数十年間の分断の象徴だった板門店軍事境界線を一緒に行き来すれば、分断の“線”を平和と和解の“面”に変えようという約10年前の合意を、自ら実践して見せる効果があるものと見られる。

 公式歓迎式がいかなる形で行われるかも関心事だ。大統領府の内外では、金大中(キム・デジュン)元大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が訪朝当時、北朝鮮の儀仗隊の査閲を受けただけに、それに準ずる“歓待”があるべきだという意見もある。略式の儀仗隊査閲の可能性が高いと見られているのも、そのためだ。その後、両首脳は会談場の平和の家に到着し、芳名録に署名した後、会談場に入場して、冒頭発言を順番に行う予定だ。生中継は協議が始まってからは中断される。

板門店北側地域から眺めた南側地域。中立国監視委員会と軍事停戦委員会会議室の向こう側中央に「自由の家」が見え、その右側に27日南北首脳会談が開かれる「平和の家」が見える//ハンギョレ新聞社

■李雪主氏も同行するか

 金正恩委員長の夫人、李雪主氏が同行するかどうかは、金正恩委員長が板門店まで乗ってきた車から降りた瞬間、ようやく確認できるものとみられる。大統領府側は取材陣の度重なる質問にも「確認することはできない」と述べた。しかし、内部事情に詳しい専門家らは、首脳会談の後に行われる歓迎晩餐会に李雪主氏が出席する可能性が高いと見ている。歓迎の晩餐会場に文大統領の夫人、キム・ジョンスク氏が待っており、李雪主氏に「花束」を渡すという具体的な内容も、与党から出ている。

 両首脳は、文大統領が主催する歓迎晩餐を共にする予定だが、首脳会談中の昼食は別々にとるという。大統領府関係者は「夕方に晩餐会が予定されているため、わざわざ昼食まで共にする必要はないだろう」と説明した。首脳会談の途中、休憩を兼ねて南北がそれぞれ内部会議を行う可能性もある。

 また、今回の南北首脳会談は、2泊3日で十分な時間をかけて行われた2000年と2007年の第1・2回首脳会談とは異なり、一日で終わらせなければならないため、合意案の発表が夜遅くまでずれ込む可能性がある。この日、南北実務会談の結果を伝えたクォン・ヒョッキの春秋館長は「首脳会談前日の26日、イム・ジョンソク南北首脳会談準備委員長(大統領秘書室長)が両首脳の日程と関連し、最終的なブリーフィングをする予定」と述べた。金正恩委員長の日程、動線に関する保安に極めて敏感な北側を配慮したものと見られている。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/841784.html韓国語原文入力:2018-04-24 05:02
訳H.J

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