ドナルド・トランプ米大統領の長女であるイバンカ・トランプ・ホワイトハウス先任顧問が23~26日に韓国を訪問した直後、韓国政府が北朝鮮核6カ国協議首席代表のイ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長が米国を訪問する方案を推進していると、外交部関係者が21日明らかにした。最近の南北対話の状況を共有し、朝米対話の雰囲気を作ろうとする努力の一環だ。
同関係者は「(平昌五輪)開幕式の時、北朝鮮高位級代表団の訪韓前後に、南北関係の進展事項について(韓米が)意見を交換する必要ができた」として「(この間)外交チャンネル通じて話をしてきたが、高位級で会って北朝鮮への対応方向などを深く議論しようということ」だと説明した。カン・ギョンファ外交部長官が直接訪米する方案も検討されている。3月末までの平昌(ピョンチャン)パラリンピックを最後に「五輪休戦」が持たらした一時的平和も揺らぎかねないだけに、韓米高位級協議で共助を確認する意と解説される。4月に予想される韓米連合軍事訓練の再開までに朝米接触の糸口を捉えることが重要なためだ。
韓国政府は「韓米同盟には問題がない」と強調した。カン・ギョンファ長官はこの日、国会の外交統一委員会全体会議に出席して「(一部で提起している)韓米同盟に亀裂があるという評価には同意できない」として「米国と緊密に協調しており、(今後も)していくだろう」と強調した。イム・ジョンソク大統領秘書室長もこの日、国会運営委員会に出席してイバンカ顧問の訪韓に言及して「韓米間に異見があったり亀裂があるのではないかと憂慮する声があるが、イバンカ顧問の訪韓は心配ないという象徴」だと話した。イム室長は、韓米首脳間に通話がなされていないことと関連して「イバンカ顧問が平昌五輪の閉幕式に韓国に来るので、その後に通話の契機を作るのが適切でないだろうかと判断している」と話した。