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ゴール成功に南北選手がハイタッチ…熱い「チーム・コリア」

登録:2018-02-06 09:38 修正:2018-02-06 11:41
4日夕方、 仁川仙鶴国際スケート競技場で開かれた女子アイスホッケー南北単一チームとスウェーデンとの強化試合で、観衆が統一旗を振って単一チームの選手たちを応援している=仁川/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 「ウリヌン ハナダ(私たちは一つ)」
「トンイルチョグク(統一祖国)、チャチャチャンチャンチャン」
「イギョラ、コリア(がんばれ、コリア)」

 4日夕方、仁川仙鶴(ソンハク)国際スケート競技場で開かれた女子アイスホッケー南北単一チームとスウェーデン戦の観客席は、1、2階の通路の立席まで3000人余りの観衆の応援の熱気でほてるほどだった。氷上の単一チーム選手も、体格とスピード、技術で優位にある世界5位の強豪スウェーデンを相手に死力を尽くした。結果は1-3で単一チームは敗れたが、予想よりもずっと善戦し、南北の姉妹が一つになって闘魂を発揮する姿に観衆は熱い拍手を送った。韓国は世界ランキング22位、北朝鮮は25位だ。

 サラ・マレー総監督が導く南北単一チームは統一旗の描かれた上に英文字「KOREA」(コリア)を印刷したユニフォームを着て出場し、試合開始前の国歌演奏ではアリランの旋律が響き渡った。難関を越えて南と北が集まって作り上げた単一チームは、競技前に「チーム・コリア」を叫んで団結を誇示した。

 マレー総監督はこの日、チョン・スヒョン(22)とリョ・ソンヒ(24)、キム・ウンヒャン(26)、ファン・チュングム(23)の4人の北朝鮮選手を投入した。中心の組である1組を韓国選手が引き受け、北朝鮮選手は2組~4組に分散配置した。この日出場した4人の北朝鮮選手は、単一チームに合流した選手12人のうち去年江陵(カンヌン)で開かれた国際アイスホッケー連盟世界大会での5競技で得点やアシストを記録した人材だ。

 単一チームは技術と体力の劣勢に対して、一歩さらに走る闘魂と熱心さカバーし、スウェーデンに立ち向かった。第1ピリオド序盤から猛攻を浴びせたスウェーデンは貫禄あるチームだった。 単一チームはゴーリー(ゴールキーパー)のシン・ソジョンのファインプレーと身を投じての守備でよく持ちこたえたが、中盤以後連続ゴールを許した。

 しかし単一チームのゴールゲッターであるパク・チョンアがすぐに1ゴールを追撃し、ムードを引き戻した。 パク・チョンアは北朝鮮のキム・ウンヒャンとハイタッチをし、ベンチの南北選手も皆いっしょに喜び合った。第1ピリオド終了直前に追加点を許し、1-3となった。

 第2ピリオドは熾烈な攻防戦の中、ゴーリーのシン・ソジョンによるファインプレーで失点なしに防ぎ切り、第3ピリオドは単一チームの最後の攻勢が猛烈だった。 体力が落ちた状態だったが、マレー監督の攻撃的な注文に従いイ・ジンギュなど選手たちは執拗にスウェーデン側のゴールポストを狙った。外信記者まで単一チームのシュートの機会には大声で応援した。

 単一チームは先月25日、忠北鎮川(ジンチョン)の国家代表選手村でスタートした後、この日が初登場だった。マレー総監督は試合後「北朝鮮選手が非常によくやった。こんなに多くの観衆の前で環境も違い緊張しただろうに、短い期間で私たちのシステムに合わせてよくやってくれた」と誉めた。この日の優秀選手である北朝鮮のチョン・スヒョンは「私たち北と南の選手がすべての競技ごとに力と心を合わせて走りに走ったら、必ず良い成果があると確信する」と感想を述べた。

 この日、家族とともに競技場を訪れたイム・ホンスさん(40・京畿道坡州)は「小学生の娘と息子がアイスホッケーをやっている。競技は迫力あふれて面白かった。南北がスポーツ交流を通してもっと近くなったらいいと思う」と語った。

 単一チームは江陵の選手村に移動して関東ホッケーセンターで10日にスイス(世界ランキング6位)、12日にスウェーデン(5位)、14日に日本(9位)と組別リーグのB組試合を行なう。その後さらに、順位決定戦2試合を行なう。

仁川/キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/830782.html 韓国語原文入力:2018-02-04 21:46
訳A.K

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