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北、平昌に大規模代表団派遣…南北軍事会談合意

登録:2018-01-09 23:26 修正:2018-01-10 07:15
チョ・ミョンギュン統一部長官(左)が9日午前、南北高官級会談が開かれる板門店の南側にある「平和の家」の玄関で北側代表団を出迎え、リ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長と喜びの挨拶を交わしている=板門店/共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南北は9日、高官級当局会談で平昌(ピョンチャン)冬季五輪の成功的開催のために、大規模北朝鮮代表団と選手団が訪問することで合意した。軍事的緊張状態を解消するために、軍事当局会談も開くことにした。また、南北関係改善のための南北高官級会談と共に、各分野の後続会談も開くことで合意した。

 この日、板門店(パンムンジョム)南側地域にある平和の家で開かれた高官級会談で、南と北はこのような内容を骨格とする共同声明文に合意し会談を終えた。

 南北が合意した3項目の共同声明文によれば、南北はまず平昌冬季五輪・パラリンピックが成功裏に進行され、民族の地位を高める契機になりうるように積極的に協力することにした。そのために北側は、高官級代表団と共に民族オリンピック委員会代表団、選手団、応援団、芸術団、参加団、テコンドー模範競技団、記者団を派遣することにし、南側は必要な便宜を保障することにした。南北は、北側の事前現場視察のための先発隊派遣問題など実務協議のための後続会談を開くことに合意し、会談の日程は文書交換方式で協議することにした。

 南北は、共同声明文の第二項で、軍事的緊張状態を緩和し朝鮮半島の平和的環境を用意するために共同で努力することに合意し、そのために軍事当局会談を持つことにした点を明示した。また、多様な分野で接触と往来、交流と協力を活性化し、南北の和解と団結を図ることにした。

 さらに南北は三項で、この間合意した南北宣言を尊重し、南北関係のすべての問題を当事者である南北が対話と交渉を通じて解決していくことにした。そのために南北は、南北高官級会談と共に南北関係改善のための各分野の会談を開くことに合意して、今回の会談を契機に各種の後続当局会談が続くことを予告した。

 この日の会談では、途切れていた西海(ソヘ)地区の軍通信線が3日、板門店連絡チャンネルと共に開通した事実も確認された。

 これに先立って南北は、午前の全体会議の最後に共同声明文草案を交換し、首席代表接触をしたのに続き、午後に入って3度にわたる代表団接触と1回の首席代表接触を経て異見を狭めた。南北は共同声明文の文案を調整した後、午後8時に終結会議を開き、会談を締め切った。チョ・ミョンギュン統一部長官はこの日夜、会談を終えた後に記者団に「南と北は今回の会談が南北関係を復元・発展させていくにあたって重大な意義を持ち、今後相互尊重の精神を基に南北関係を進展させていかなければならないということで一致した」と述べた。

板門店/共同取材団、チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/827046.html韓国語原文入力:2018-01-09 22:56
訳J.S

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