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トランプ大統領「韓国が数十億ドルの兵器購入約束した」

登録:2017-11-08 00:53 修正:2017-11-08 06:08
文在寅大統領とドナルド・トランプ米大統領が今月7日午後、京畿道平沢にあるキャンプ・ハンフリーズに到着し、兵士食堂で食事をしながら会話を交わしている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領は7日午後、大統領府で3度目の韓米首脳会談を開き、韓国の独自的な防衛力の強化に向けてミサイル弾頭重量制限を解除することで合意した。また、韓国の原子力潜水艦と先端偵察資産の獲得・開発に向けた協議も直ちに開始することにした。両首脳は北朝鮮の核・ミサイル問題の平和的解決原則も改めて確認した。

 文大統領は同日の首脳会談の後に行われた共同記者会見で、「トランプ大統領が厳重な防衛公約を再確認し、トランプ大統領と私は堅固な合同防衛態勢をより強化していくことにした」として、このように述べた。ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官は記者会見で、「両首脳は先端偵察資産を含めた大韓民国の最先端の軍事資産の獲得・開発と関連した協議を直ちに開始することを担当官吏に指示した」と発表した。ユン首席はまた、「11月7日付けで、大韓民国のミサイルの弾頭重量制限を完全に解除する2017年改正ミサイル指針を採択した」と付け加えた。

 これにトランプ大統領は「韓国側が数十億ドルに達する装備を注文すると言った」としたうえで、「韓国にも十分そうすべき理由があり、米国でも多くの雇用を創出できる部分だと思う」と述べた。文大統領が軍事力増強の協議内容を尋ねる記者の質問に「米国が保有している軍事的戦略資産の獲得に関する韓米間の協議を開始することにした」と答えたことに対し、トランプ大統領は「米国は全世界的に最も強力な軍事資産を持っている。戦闘機であれミサイルであれ、世界最高のものだ」として、このように述べた。今回の首脳会談を通じて韓国に対する莫大な米国産兵器の販売を成功させたことを誇示したのだ。

 さらに、両首脳は今年6月の首脳会談で合意した北朝鮮の核・ミサイル問題の平和的解決原則を再確認し、北朝鮮が正しい道を選択した場合は、より明るい未来を提供する準備ができているという点も改めて確認した。トランプ大統領は共同記者会見で「コリア・パッシング」(韓国排除)をめぐる論議と関連し、「韓国はとても重要な国で、韓国を迂回することはないだろう」と断言した。彼は「文大統領だけでなく、他の人々とも深い友愛関係を形成することができた」とし、「この方たちを失望させず、互いのために多くのことを成し遂げたいと思っている」と付け加えた。

 今回の韓米首脳会談で、韓米同盟と北朝鮮の核への共同対応のほかに、最大懸案に挙げられていた韓米自由貿易協定(FTA)の改定交渉と関しては、両国が「関連協議を促進する」線でまとめられた。文大統領は「我々は韓米同盟の一軸が経済協力ということを再確認した」としたうえで、「自由かつ公正でバランスの取れた貿易の恩恵を共に享受するため、関連当局が韓米自由貿易協定の関連協議を迅速に推進していくようにする」と述べた。トランプ大統領は「現在の交渉は成功的とはいえず、米国に

とって良い交渉ではなかった」として不満を露わにした後、「韓国の貿易交渉団に米国側と緊密に交渉し、より良い交渉を進めることを求める」と付け加えた。トランプ大統領は同日、「韓米自由貿易協定の廃棄」には言及しなかったものの、本格的な交渉を控え、韓国を強く圧迫することを予告したものと見られる。

キム・ボヒョプ、イ・スンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/817960.html?_fr=mt1 韓国語原文入力:2017-11-07 22:24
訳H.J(1676字)

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