最近、米国では「Me Too (#MeToo)」キャンペーンがツイッターを中心に広がっている。ハリウッドの有名映画制作者のハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪容疑が明らかになった後、映画俳優のアリッサ・ミラノが「性的暴力を告発しよう」としてスタートし、各界の反応が続いている。
韓国でも大学街を中心に教授らの性差別発言を指摘し、是正を要求する声が相次いでいる。ある女性団体は、新入生の「17年入学キム・ジウンたち」(韓国女性の現実を描いた小説『82年生まれキム・ジヨン』をもじったもの)が大学で経験しうる性的暴力の状況に対する対処法を盛り込んだマニュアルも出した。
ソウル龍山区(ヨンサング)の淑明女子大学の女性学サークルS.F.Aは、先月27日、校内の掲示板に教授らの教壇での性差別発言を集めて掲示した。このような発言が羅列された。「女性職員にコーヒーを入れてくれというのを、気を悪くしないで良いことだと思え。男性がコーヒーを入れるとクライアントがびっくりする」「男性の方が仕事ができる。私は他の女性とは違ってガラスの天井を突き破った」「この国の競争力は出産率からくるが、最近の女の子たちは結婚もせず非常に問題だ」
掲示物を見た学生たちは「『女性』を『人間』を置きかえてみて。理屈に合いますか?」「教授が言った発言がガラスの天井をもっと厚くするんです」などの糾弾する意見を数十枚の付箋に書いて掲示物に貼りつけた。S.F.Aは学校側に「教授と講師たちの性意識教育の履修義務化」、「教授と講師たちが性差別発言をした時、懲戒できる機関づくり」などを要求した。
教壇から教授や講師らの性差別発言が絶えないため、講義モニタリング強化など対策作りに乗り出した大学もある。東国大学総女子学生会の「トントゥム」は5月、授業の途中に行われるヘイト・侮辱発言について学生から情報提供を受ける「講義モニタリング」を進めた。成均館大学と漢陽大学は学生たちの要求で、今年から講義評価項目に教授たちの性差別発言や行動を問う質問を追加した。
大学の新入生が初めて経験する性的暴力状況にどう対処すべきかを書いたマニュアルも公開された。「水原(スウォン)女性の電話」が12日、大学生、大学院生と一緒に作ってホームページに公開した大学内セクハラ・性的暴力の対応マニュアル「17年入学キム・ジウン」には、大学の学園祭で性差別的発言が出たり行事が進んだら直ちに制止したり、企画チームに届け出る▽教授の教壇での性差別発言があった場合、その場で直ちに問題提起し、謝罪を受ける▽男性の同期や先輩たちがオンライン・メッセンジャーのグループチャットで女性を性的対象化した場合、直ちに問題提起するなどの対応法が盛り込まれた。