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フェミニズム誌をこっそり捨て、ポスター破り…大学街にはびこる「女性嫌悪」

登録:2017-07-24 01:18 修正:2017-07-24 07:25
今年4月、中央大学法学館に無断投棄された学内のフェミニズム誌『緑地』=緑地提供//ハンギョレ新聞社

 4月、校内で配布しようとしていた中央大学のフェミニズム校誌の『緑地』春号約40冊がゴミ箱から見つかった。防犯カメラを調べたところ、誰かが意図的に廃棄したものだった。学生たちは警察に通報する一方、人相着衣などをもとに追跡に乗り出し、2カ月めで犯人を捕えた。同じ学校の男子生徒だった。『緑地』所属の学生たちはこの事件を「性差別行為」と規定し、学内人権センターに提訴した。『緑地』編集長のユン・ソビンさん(20)は「最近学内でフェミニズムに対する関心が高まるほど、これに対する嫌悪感も強まっているようだ」と話した。『緑地』は当該学生の処罰を求める在学生と読者たちの連帯署名を集めている。

 昨年5月に発生した「江南駅女性殺人事件」以後、大学街でフェミニズム関連サークル、団体などが広がっている。しかしそれと同時に、女性嫌悪的な行動も相次いでいる。

 フェミニズム関連のポスターの毀損が最も多い。先月、中央大学のフェミニスト‐クィア共同体「FUQ」は、大学内ヘイト発言を公論化するという趣旨で直接聞いたヘイト発言を書きこんだ横断幕を掲げた。しかし横断幕には、「破り捨ててやる」、「×病やめろ、なかった女ヘイトが生まれる」などの女性嫌悪発言が書かれた。4月、成均館大学理工系キャンパスでは、フェミニズム小グループ「ナウン」が貼った「強姦文化とデート暴力批判」というポスターが破損された。糾弾声明書を貼ったが、足で踏まれて破られた状態で発見された。昨年10月、東国大学では「最近の女は気が強すぎるんじゃないか」、「女たちは軍隊に行かないからああなんだ」、「最近の女子らは子どもも生まずふらふらしている」など、教授たちの女性嫌悪発言の事例を列挙して批判するポスターが貼られた。ポスターの端には「教授、その発言はどうしようもない」という付箋をびっしりつけたが、すべての付箋が取られポスターはしわくちゃになっていた。5月、慶煕大学フェミニズムのウェブマガジン『スン』のフェイスブックページには、誰かが「文在寅(ムン・ジェイン)」という名前で作った詐称アカウントで「慶煕大学の女どもは直ちにみみずく岩から落下死してくださるようお願いします」などの悪質な書き込みを数回残した。

今年6月、成均館大学理工系キャンパスで破損されたフェミニズム小グループ「ナウン」のポスター=「良い」提供//ハンギョレ新聞社

 大学内のこのような現象と関連して、フェミニズム研究活動家のクォンキム・ヒョニョン氏は「これまで学生政治などが崩壊し活動自体がなかったが、フェミニズムを中心に学内政治が活発になった」とし、「このような流れに『毀損』というかたちで反応するのは、これまで大学社会の論争文化がどれほど崩壊したかを示す証拠」と話した。大学内の女性嫌悪の気流を診断し、解決策を模索するため、首都圏の大学12校の約20の団体が連帯した「ペンギンプロジェクト」は、来月「学内民主主義、性平等からはじめよう」というテーマでセミナーを開く。

パク・スジ記者、チェ・ソヨン教育研修生(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/803936.html 韓国語原文入力:2017-07-23 21:57
訳M.C(1461字)

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