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マレーシア警察、逃走した4人が滞在したコンドミニアムから化学物質サンプルを採取

登録:2017-02-27 03:18 修正:2017-02-27 07:17
今月26日未明、マレーシア・クアラルンプール国際空港第2庁舎の医務室の前で防毒マスクをつけた要員が除毒作業を行っている=セパン/EPA聯合ニュース

 金正男(キム・ジョンナム)氏(46)の殺害事件を捜査中のマレーシア警察は、北朝鮮に逃走した容疑者4人が止まっていたクアラルンプールのコンドミニアムから化学物質のサンプルを採取して調査している。警察はまた、正男氏を殺害するのに使われた神経毒のVXの出所を捜査している。

 マレーシア・セランゴール警察署のアブドゥル・サマー署長は26日、警察鑑識チームがクアラルンプール市内のジャラン・クラン・ラマの高級コンドミニアムで、今月23日、化学物質サンプルを採収し、科学技術革新部科学局に送っており、現在、結果を待っていると話したと、「ニュー・ストレーツ・タイムズ」などが報じた。このコンドミニアムは北朝鮮に逃走した容疑者4人が泊まった場所であり、警察に逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(47)のマンションからも遠くない。これに先立ち、アブドゥル・サマー署長は25日に記者会見を開き、「VXが海外から密搬入されたのか、国内で製造されたのかを調べている」と明らかにした。

 マレーシア保健当局は、正男氏の司法解剖の結果、彼の死亡原因はVX中毒と発表した。マレーシアのヌール・ヒシャム・アブドラ保健長官は26日「死亡原因は、薬物中毒による深刻な麻痺であり、VX中毒後、20分以内に苦しみながら死亡しただろう」とし、「VXの場合、致死量が10ミリグラムほどだが、彼に使用された量はそれよりもはるかに多いものと推定される」と述べた。警察は、正男氏を攻撃したインドネシア出身のシティ・アイシャ容疑者(25)が金正男氏を攻撃した後、タクシーで嘔吐したと明らかにした。

 警察はアイシャなど2人の女性容疑者も毒物が使われることを事前に知っていただろうと述べたが、彼女らは依然として「いたずら動画」を撮ると思っていたと主張している。アイシャ容疑者と面談したインドネシア大使館側は「アイシャ容疑者はいたずら映像を撮るのに400リンギット(10万ウォン=約9900円)を受け取っており、自分に渡された液体が「ベビーオイル」のような印象を受けたと話した」と伝えた。アイシャ容疑者はまた、自分と取引した人が韓国人または日本人に見える「ジェームズ」と「チャン」だと陳述したという。地元警察は、ジェームズをまだ逮捕していない北朝鮮国籍の容疑者リ・ジウ(30)と見ている。

ファン・サンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/784208.html 韓国語原文入力:2017-02-26 16:37

訳H.J(1287字)

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