全国 5249校の中学・高校の中で唯一、国定歴史教科書研究学校に指定された慶北慶山市文明(ムンミョン)高校の校長が一部の教師を個別に校長室に呼んで賛成署名を受けたことが明らかになった。 また文明高は、教育庁に提出した研究学校運営計画書の盗作の疑いまで受けているが、慶尚北道教育庁は真相調査もせずに文明高を研究学校に指定した。生徒と保護者は研究学校申請撤回を要求する大規模集会を開く事にするなど、反発が激しくなっている。
文明高のある教師は19日ハンギョレの電話取材で「初め校長先生は職員室のテーブルの上に研究学校申請賛成署名用紙を置いたけれども、教師たちはあまり署名しなかった。すると校長先生は教師を個別に校長室に呼んで賛成署名をさせた」と話した。文明高の教師37人のうち10人は校長に研究学校申請反対意見書を出しもした。 しかし文明高は研究学校応募申請書に「研究学校遂行に適切な18クラスという規模と教師たちの情熱が高い」、「教員の同意率73%」と書いて15日に道教育庁に提出した。
文明高が道教育庁に出した研究学校申請書が、申請してまた撤回した慶尚北道亀尾市(クミシ)の五常(オサン)高校のそれと非常に似ている事実も明らかになった。 ハンギョレがこの日両校の 9ページの運営計画書を比べて見た結果、前の部分に出てくる「この10年間余り、検定歴史教科書の偏向性問題と理念論争とで社会的葛藤と政治的対立を繰り返し、これにより学校現場と生徒たちは混乱を経験してきました」という表現はただの一字も違っていなかった。一方の学校がもう一校の申請書を引き写した可能性が高い。
これに対してキム・テドン校長は19日ハンギョレとの電話で「私と教頭先生が (先生たちを呼んで) 研究学校申請の同意を受けはしたが、数人だけだった」と言った。キム校長はまた「まだ (研究学校申請)撤回の意思はない」として「23~24日に国会で法案(国定歴史教科書禁止法)が可決されるかどうかを見て (撤回を)検討する計画だ」と付け加えた。
生徒たちと保護者の反発はますます高まっている。 保護者たちは17日夜9時まで学校に残って対策委員会を立ち上げ研究学校申請撤回を要求したのに次いで、18日には学校付近で 1人デモを行なった。保護者たちは20日朝8時から学校前でリレー式 1人デモを行なう事にした。生徒たちは18日、ポータルサイトダウムの討論広場であるアゴラ請願掲示板で「文明高国定教科書研究学校指定撤回」を要求する 1万人署名運動に入った。19日午後 5時現在 4145人が署名に参加している。
文明高の生徒と保護者たちは20日朝9時30分学校の運動場に集まって研究学校申請撤回を要求する集会を開く事にした。保護者は 21日から学校付近で大規模集会を開く計画も出した。文明高側は19日午後5時に「20日、21日は自主学習運営をしません」という案内文字メッセージを保護者に送って生徒と保護者たちの反発をさらに買った。
韓国語原文入力: 2017-02-19 17:56