パク・ヨンス特別検察官チームと大統領府側が大統領府の家宅捜索方式をめぐって意見の相違を見せている。
チョン・ヨングク大統領府報道官は2日「特検チームの大統領府に対する家宅捜索と関連し、大統領府が警護室など3カ所は制限的に認める方針というマスコミの報道は事実ではなく、従来の立場に変わりがない」という内容のショートメールを担当記者団に送った。これは特検チームが大統領府の敷地内に進入して家宅捜索を行う方式は受け入れられず、資料を任意提出するということだ。
特検チームは、大統領府の立場にかかわらず、捜査上必要な場所に対して家宅捜索するという原則を貫く方針だ。特検チームの代弁人を務めるイ・ギュチョル特別検察官補は2日午後の定例記者会見で「大統領府に対する家宅捜索には、法的に多くの難関があるが、関連法に則って家宅捜索令状を執行するというのが原則的な立場」だと話した。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の調査時期は当初、特検チームが計画していた2月初めからやや遅れる見通しだ。特検チームは旧正月連休前の先週、朴大統領側に調査日程や方式などについて意見を示してほしいと要請した。特検チームは遅くとも今月8日までは調査を行いたい構えだが、朴大統領側との日程調整作業に進展が見られない状態だ。
特検チームは、朴大統領が対面調査を受けるなら、非公開調査も受け入れる用意があることをほのめかした。イ特別検察官補は「いかなる形であれ、対面調査が望ましいという考えだ。時期も重要だが、対面調査が可能な方向で検討している。朴大統領の調査に対する公開・非公開の是非も確定していない」と話した。
特検チームは、事業で便宜を図ってもらった見返りとしてアン・ジョンボム元大統領府政策調整秘書官(58・拘束起訴)に高価なかばんなど、数千万ウォン相当の賄賂を提供した疑いで、「キム・ヨンジェ医院」の院長のキム・ヨンジェ氏の妻であるYジェイコブス・メディカル代表のパク・チェユン氏の拘束令状を同日、請求した。