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第1回南北当局会談、首席代表は統一部次官と祖平統副局長か

登録:2015-11-28 02:53 修正:2015-11-28 06:51
キム・ギウン統一部南北会談本部長(右端)とファン・チョル北朝鮮祖国平和統一委員会書記局部長(左端)が26日午後、板門店北側地域の統一閣で「8・25合意」の主な合意事項である南北当局会談の準備のための実務接触を行っている=統一部を提供//ハンギョレ新聞社

 南北当局会談の最大の難題と予想された首席代表の“格”(地位)は次官級に決まったが、具体的な人選は合意されていない。来週から板門店(パンムンジョム)連絡事務所を通じて協議が行われる。韓国側ではファン・ブギ統一部次官が首席代表として有力だ。ファン次官は統一部の南北会談本部会談連絡支援部長と開城工業団地の経済協力協議事務所初代事務所長などを務めた。政府は当初から統一部次官を首席代表として念頭に置いていた可能性が高い。政府関係者は27日、「(韓国側の)首席代表は、事実上決まった。ただし北朝鮮側の出方を見守ってから、協議を行って最終的に確定することになる」と述べた。

 北朝鮮側の対応によっては、大統領府のチョ・テヨン国家安保室第1次長かキム・ギュヒョン外交安保首席が首席代表を務める可能性もある。チョ次長は6カ国協議首席代表と外交部第1次官を務めた専門外交官僚だが、南北会談の経験がないという難点がある。キム首席は昨年2月、国家安保室第1次長だった当時、板門店南北高位級接触の首席代表として参加した。キム首席は、政府の職制上は次官級だが、事実上の閣僚級人物であるのに加え、大統領の最側近の補佐陣であるため、首席代表として出る可能性は低いというのが政府側の説明だ。

 北朝鮮側は先例に倣って、祖国平和統一委員会(祖平統)書記局副局長が参加する可能性が最も高い。政府当局者は、「祖平統書記局副局長を(次官級と)判断するのが最も分かりやすい」と説明した。祖平統書記局副局長10人のうち、チョン・ジジョンス、メン・ギョンイルが主な候補として名があがる。チョン副局長は、南北閣僚級会談代表団の一員として参加するなど、南北会談の経験が多く、有力な候補群の一人とされている。メン副局長も2005〜2007年の閣僚級会談代表団を率いており、候補に挙げられている。

 労働党統一戦線部副部長(4人推定)も首席代表の可能性があるが、メン副局長は、韓国の次官級に当たる統一戦線第1副部長も兼ねている。ウォン・ドンヨン元第1副部長は、昨年2月の南北高位級接触当時、首席代表を務めたが、今年初め左遷されたことが分かった。国防委員会政策局局長や内閣(責任)参事の役職に付いている人物が出る可能性も排除できないが、状況によっては「格」が問題になることもあり得る。

キム・ジンチョル、イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-27 19:39

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/719426.html 訳H.J

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