ティグアンやゴルフなど11種9万2247台
A4~A6等アウディも2万8791台
「全量リコール…修理日程は未定」
環境部の自主調査は継続される
フォルクスワーゲン・グループが国内市場で販売したフォルクスワーゲンやアウディのディーゼル車12万1038台に、認証試験を受ける時にだけ排出ガス量を減らす不正ソフトウェアを使っていたことを認めた。今後、問題の車両に対し修理(自発的リコール)に出ると明らかにした。
アウディ・フォルクスワーゲンコリアは1日、「是正措置が必要なEA189エンジン搭載車両はフォルクスワーゲンは9万2247台、アウディは2万8791台と暫定集計された」とした上で「すべての調査が終了後に細部的な内容が変わることもある」と説明した。EA189エンジンはユーロ5(ヨーロッパ連合が定めたディーゼル車排出ガス規制)基準を満たし、2000ccと1600ccの中小型車両に適用された。
不正ソフトウェアが使われたフォルクスワーゲンモデルは、ポロ1.6TDI、ゴルフ、ゴルフ・カブリオレ2.0TDI、ジェッタ、パサート2.0TDI、CC2.0TDI、さらにビートル2.0TDI、シロッコR-Line2.0TDI、ティグアン2.0TDI、トゥアラン、シャランなど11種に及ぶ。販売車両の中で2009~2015年式のティグアン2.0TDI(2万6076台)の比重が最も高く、2009~2015年式パサート2.0TDI(1万8138台)と2010~2013年式ゴルフ(1万5965台)が後に続いた。
国内で販売されたフォルクスワーゲングループの排出ガス不正車両はアウディモデルではA4(2012~2015年式)、A5(2013年~2015年式)、A62.0TDI(2013~2015年式)、Q3(2012~2015年式)、Q52.0TDI(2011~2014年式)の5種類で排出ガスが操作された。A62.0TDIが1万1859台、A4が8863台が売られ、残りのモデルの販売量は2千台余りだ。
アウディ・フォルクスワーゲンコリアは本社計画によりソフトウェア除去など技術的な措置をする予定だが、まだ正確な時期は決まっていないとした。これに先立ちフォルクスワーゲングループのマティアス・ミュラー会長は、7日(現地時間)までに事態解決に対する総合的方案をドイツ政府に提出した後、承認手順を踏んで排出ガス不正車両の修理をすると明らかにした状態だ。
しかし実際の道路を走る時も認証試験状況のように排出ガス量を減らす措置を取る場合、燃費が減少したり他の性能に影響を与える憂慮もある。匿名を希望する自動車エンジニアは「燃費1%を上げるのも難しいことだけど、燃費に影響を与えずに規制基準を満たせるものなのか、初めからそんな技術があったとすれば、フォルクスワーゲンがなぜ無理をしたのか疑問」と話した。
環境部はフォルクスワーゲングループが出す是正措置計画を検討して承認の有無を決める計画だ。ホン・ドンゴン環境部交通環境課長は「排出ガス関連は大気環境保全法により環境部がリコールを担当して、燃費や安全事項は自動車安全管理法により国土交通部が受け持つ」とし「フォルクスワーゲンの措置が燃費などに影響を与えれば、国土部とともに承認しない方案も検討する」と明らかにした。また、フォルクスワーゲングループは韓国に販売した車両にも不正ソフトウェア使用を認めたが、政府自ら確認するため、この日から着手した調査は継続して進めると付け加えた。
韓国語原文入力:2015-10-01 21:42