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現代自動車労組、社内下請2000人の新規採用暫定合意案を否決

登録:2015-09-21 23:25 修正:2015-09-22 05:07
2010年11月24日、社内下請け非正規労働者の正社員化を求め現代自動車蔚山工場の1工場3階のドア脱着ラインを占拠した現代車蔚山工場の社内下請け非正規職支会組合員がビニールや新聞紙を使って寝ている=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 現代自動車労使が社内下請2000人を勤続期間を一部認めて正社員として新規採用することに合意したが、蔚山非正規職支会の総会で否決された。 新規採用という“実利”より、2003年の労組設立後、前面に掲げ続けてきた不法派遣の正社員化という名分を選んだものと分析される。

 現代自動車蔚山非正規職支会は21日、2000人新規採用暫定合意案への賛否を問うための総会を開いたが、参加者638人中384人(60.1%)の反対で否決された。 この日の投票には717人の組合員のうち638人が参加し、賛成は244人(38.2%)にとどまった。 不法派遣問題解決のための特別交渉をしてきた現代自動車、社内下請業者代表団、金属労組現代自動車支部、蔚山非正規職支会は今月14日、2012年7月末以前の直接生産下請業者入社者中2000人(2016・2017年に各1000人ずつ)を現代車正社員労働者として特別採用することで暫定合意した。 労使は勤労者地位確認訴訟、損害賠償訴訟などすべての民刑事上の訴訟を取り下げることにした。 これを前提に直接生産下請業者の労働者が新規採用されれば、勤続期間を段階的に認める方式で経歴を一部だけ認定することにした。 これに伴い、この日の組合員総会で暫定合意案が通過すれば、非正規職支会は昨年9月ソウル中央地裁などで不法派遣を認められた「勤労者地位確認訴訟」を取り下げ、金属労組と支会のチョン・モング現代・起亜車グループ会長告訴・告発(派遣勤労者保護などに関する法律違反の疑い)を取り下げたり嘆願書を出すことになっていた。

 現代車の社内下請非正規労働者は、2003年に労働組合を作ってストライキ、当時労働部への陳情、チョン・モング会長告訴、勤労者地位確認訴訟等を通して不法派遣正社員化のために戦ってきた。 このため蔚山非正規職支会周辺では「正社員転換ではなく勤続が一部だけ認められた選別採用に合意した」として「昨年、現代自動車と牙山・全州非正社員支会などが4000人の新規採用に同意した8・18合意と同様に現代自動車に不法派遣への免罪符を渡した」と今回の暫定合意を批判し否決運動を繰り広げた。

キム・ミンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/709845.html 韓国語原文入力:2015-09-21 20:41
訳J.S(1078字)

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