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韓国政府の大学統制に反対し教授1000人が国会前で集会

登録:2015-09-18 22:52 修正:2015-09-19 07:53
全国80余りの大学から集まった教授が18日、ソウルの国会前で「大学の公共性を勝ち取ろう!大学の自律性を回復しよう!」といったスローガンを叫び「民主化の灯と故コ・ヒョンチョル教授追慕および大学自律性回復のための全国教授大会」を開いている=キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 「大学の公共性を勝ち取ろう! 大学の自律性を回復しよう!」

 18日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会前で大学教授1000人余が両手でプラカードを掲げスローガンを叫んだ。 8月17日、釜山大コ・ヒョンチョル教授(54)が「総長直選制無力化」に抗議して校内で投身した事件を契機に、全国80余大学から集まった教授たちだ。「民主化のために命を絶った故コ・ヒョンチョル教授追悼および大学自律性回復のための全国教授大会」は教授たちの暗い顔色のために終始重たい雰囲気に包まれていた。

 千人余の教授たちが街頭集会に乗り出したこと自体が、きわめて異例な事態だ。「真の民主主義守護のために、犠牲が必要ならば」というコ教授の投身の報せに接した教授社会の衝撃と共感の強さを示すものと主催者側は説明した。 昨年11月、大学構造調整政策を糾弾するソウル駅前集会への教授参加者は100人余だった。

 キム・ジェホ釜山大教授会長がコ教授の意を再確認する追悼辞を述べ、パク・ウヌァ釜山大舞踊学科教授は白い簡素な服装で鎮魂の舞を行い、コ教授の御霊を慰労した。

 全国教授大会を主催した民主化のための教授協議会、教授労組、非正規教授労組、学術団体協議会、全国国公立大教授会連合会、韓国私立大教授会連合会はコ教授の死以後にも全く反省の色が見えない教育部を強く批判した。

 教授たちの要求は「干渉と統制を中断せよ」に集約された。 総長直選制の廃止を強制する「国立大先進化方案」を撤廃し、財政支援と連係して大学を脅迫する「大学評価および構造調整政策」の中断を要求した。

 慶北大・公州大・韓国放送通信大の総長任用を頑として拒否し、尚志大・水原大など問題私学財団の専横には無気力な教育部の態度を叱責した。

 さらに教授たちは「実績競争に埋没し大学の跛行を防げなかった」自分たちの姿を反省した。 キム・ミョンファン ソウル大教授は「ソウル大法人理事会が2順位者を何の説明もなく総長に選んでも、それに対して戦えなかった」とし、コ教授の死について「連帯責任」を感じると吐露した。

 教授たちは汝矣島(ヨイド)のセヌリ党舎と新政治民主連合党舎当へ向けて行進し「教育部の違法行政を監督せよ」で要求した。 教授代表団は大統領府に「大学自律性抹殺政策の中断」を要求する抗議書簡を伝達した。

イ・スボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/709537.html 韓国語原文入力:2015-09-18 19:36
訳J.S(1150字)

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