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日本社会の「タブー」東京で展示

登録:2015-01-18 23:57 修正:2015-01-19 05:54
18日、東京の展示会場で開かれた「表現の不自由展」で彫刻家キム・ウンソン、キム・ソギョン夫婦が慰安婦少女像の横にいる。キム氏夫婦が作った銅像は慰安婦問題解決を求める1000回目の水曜集会があった2011年12月にソウルの日本大使館前に建てられたものと同じ。//ハンギョレ新聞社

 日本社会でタブーとされる天皇制や慰安婦、憲法9条など、政治的な問題を正面から取り上げたという理由で展示会場から追い出された作品を集めた「表現の不自由展」が東京練馬区の展示会場で18日から開かれた。

 展示物の中で最も目立つのは、日本政府が韓国政府を相手に絶えず撤去を要求している、駐韓日本大使館前の「平和の少女像」と同じ作品である。この少女像を作った彫刻家キム・ウンソン氏(50)とキム・ソギョン氏(49)夫婦は日本大使館前の少女像と同じ形の少女像を持ってこの日の開幕イベントに参加した。

 そのせいか、この日の会場には日本の右翼の攻撃を懸念する緊張した雰囲気が漂っていた。イベントを準備した実行委員会は、少女像が一般観覧客を装った右翼の攻撃に毀損される可能性を懸念し、観覧客が直接少女像の横に座ってみる体験イベントを開催するかどうかをめぐり激しい議論になった。最終的には作家であるキム氏夫婦の意見を受け入れ、予定通り自由な観覧を可能にすることにした。この少女象の縮小模型は、2012年8月東京都美術館で開かれた「第18回JAALA国際交流展」に出品されたが、美術館側が「(政治的表現物であるため美術館の)運営要綱に抵触する」という理由で一方的に会場から撤去されたことがある。韓国美術の研究者である古川美佳氏は今回の展示会の案内で「主催者の抗議にもかかわらずいつの間にか展示会場から消えた少女像は、日本の歴史認識と表現をめぐる『不自由な状況』を暴露するもの」だと指摘した。

 展示場には2012年6月に日本で開こうとしていた中国人慰安婦お婆さんの写真展が釈然としない理由でキャンセルされた写真家アン・セホン氏(42)の新しい作品も出品された。アン氏は昨年4カ月にわたり韓国、中国、東ティモール、フィリピンなど5カ国を回って60人の日本軍慰安婦被害お婆さんたちを訪ね、彼女たちの日常を採録した作品を完成させた。彼は「今年8月に韓国展示は決まったが、慰安婦関連作品であるためか日本ではなかなか展示会場を取るのが難しい」と述べた。展覧会は天皇や慰安婦、改憲、原発など敏感な問題を扱ったという理由で、展示会場から追い出された経験を共有した日本の作家たちの作品を含め2月1日まで行われる。

東京/文写真のキル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.18 20:26

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/674166.html  訳H.J

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